BitMEXアーサー・ヘイズ創業者、ZECがBTCに次ぐ主要資産に

BitMEXのアーサー・ヘイズ創業者は8日、自身のポートフォリオにおいて、Zcash(ZEC)がビットコイン(BTC)に次ぐ2番目に大きな資産になったと明かした。
ヘイズ氏はXで「価格の急上昇により、ZECは現在Maelstromの2番目に大きな流動性資産となった」と述べた。
ZECは7日に734ドルまで急騰し、2018年以来の最高値を更新した。
価格上昇を支える3つの要因
Zcashは2016年にローンチされたプライバシー重視の仮想通貨で、ゼロ知識証明技術「zk-SNARKs」を採用している。
この上昇によりZECの時価総額は100億ドルを突破し、2018年以来初めて仮想通貨ランキングでトップ20入りした。
ZECの急上昇とヘイズ氏の投資判断には3つの要因がある。
まず、ヘイズ氏がX上で「ZECが10,000ドルに達する可能性がある」と発言したことが、機関投資家の関心を集めた。
次に、2025年の技術アップグレードによりzk証明システムが最適化され、取引コストが40%削減された点が挙げられる。
また、イーサリアム仮想マシンとの互換性も確保され、プライバシー準拠の決済分野で採用が進んだ。
さらに、プライバシー機能を持たない仮想通貨に対する規制強化も追い風となった。
Chainalysisのデータによると、2025年第4四半期に機関投資家向けのプライバシーコイン取引が前年同期比217%増加したという。
ビットコイン価格が7日に10万ドルを下回る中、ZECの上昇は市場全体の調整局面でも需要が高まっていることを示している。
機関投資家の需要と市場反応
CoinGeckoのデータによると、ヘイズ氏の発表後、ZECの24時間取引高は139%増の46億3000万ドルに急増した。
価格はその後576ドルまで調整されたが、月間200%、年間1200%の上昇を維持している。
ヘイズ氏は、ZECをポートフォリオ第2位に引き上げた理由について「機関投資家向けの高い流動性」を挙げた。
Zcash財団も同日、zk暗号化フレームワークが欧州の主要銀行コンソーシアム3社に採用されたと発表している。
Galaxy Digitalのアナリストは「プライバシーコインが時価総額上位に復帰するのは2022年以来」と指摘。
ヘイズ氏は「監査可能なプライバシーを求める機関投資家の需要が構造的に高まっている」とコメントしている。