豪ASIC、ステーブルコイン配布に新免除規定を導入

仮想通貨規制
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オーストラリア証券投資委員会(ASIC)は18日、国内初となるステーブルコインの規制枠組みを発表した。

この新制度は、特定のステーブルコインを配布する認可済み仲介業者に対し、個別の規制承認が不要となる「クラス免除」を認めるもの。

これにより、オーストラリアの暗号資産(仮想通貨)市場における規制環境が大きく進展する。

ステーブルコイン新規制枠組み、特定の仲介業者にライセンス免除

今回の免除規定は、すでに豪州金融サービス(AFS)ライセンスを保有する事業者が発行したステーブルコインの二次的な配布を行う仲介業者を対象としている。

この文書は「ASIC法人(ステーブルコイン配布免除)文書2025/631」として正式に導入された。

具体的には、対象となる仲介業者は、市場ライセンス、清算・決済機関ライセンス、金融サービスライセンスの取得が免除される。この制度が最初に適用されるのは、Catena Digital社が発行するステーブルコイン「AUDM」だ。

この新制度は17日付でASICの代表者によって署名され、連邦法登録簿への登録の翌日から施行される。

規制緩和の背景と今後のステーブルコイン動向展望

ASICの今回の決定は、デジタル資産分野の技術革新を促進しつつ、規制上の監督を維持するという戦略的アプローチを反映したものだ。

その背景には、国内のデジタル決済インフラの成長を促進し、急速に進化するステーブルコイン市場の規制ギャップに対応する狙いがある。

仲介業者は、個人顧客に対してステーブルコインの「プロダクト・ディスクロージャー・ステートメント(PDS)」を提供または利用可能にするための合理的な措置を講じる必要がある。

今回の措置は、特定の事例ごとの承認ではなく「クラス免除」として設計されており、ASICの仮想通貨に対する規制アプローチの大きな転換点を示す。

ASICは、今後もAFSライセンスを取得する適格なステーブルコイン発行者が増えれば、そのコインを配布する仲介業者にも免除を拡大することを検討しており、今後の市場発展に応じた柔軟な対応が期待される。

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