Web3.0支援企業クリプトリエ、NTT Digitalとウォレット連携

Web3.0ビジネスの支援を行う株式会社クリプトリエは27日、NTT Digitalとの間でNFTのビジネス活用におけるユースケースの協創について基本合意書を締結した。

この協業により、非代替性トークン（NFT）活用プラットフォーム「MintMonster」へのウォレット機能導入をはじめとした、企業のNFT活用をより簡単にすることを目指す。

Web3.0ビジネスを支援する企業

クリプトリエは、ブロックチェーン技術を基盤とした次世代のインターネット環境を指すWeb3.0ソリューションを提供する企業だ。

同社は、NFTマーケティング・プラットフォーム「MintMonster」の提供の他、Web3.0領域のコンサルティングや受託開発サービスも展開している。

「MintMonster」にウォレット機能を統合

クリプトリエが提供する「MintMonster」は、企業によるNFTの配布・活用・効果測定を簡単かつ迅速に実現できるプラットフォームだ。

今回の合意により、NTT Digitalが提供する「scramberry WALLET SUITE」を「MintMonster」に導入する。これにより、ユーザーはWeb3.0の各機能を意識することなく、暗号資産（仮想通貨）ウォレットの生成や接続、NFTの送受信などを簡単かつ安全に行えるようになる。

NFTビジネス活用の新たなユースケースを創出

両社は今後、「MintMonster」を通じてNFTのビジネス活用におけるユースケースの協創に取り組む。また、NFTのビジネス活用に興味を持つ企業を対象としたマーケティング活動も積極的に展開していく方針だ。

NTT Digitalの遠藤英輔取締役は、「scramberry WALLET SUITEの導入により、『MintMonster』の利用者がWeb3.0サービスを安心・安全そして、簡単に利用できる環境を提供したい」とコメント。最先端技術の社会実装を推進する意向を示した。

一方、クリプトリエの手塚康夫CEOは、「すべての企業にWeb3.0ビジネスに取り組む機会を提供したい」と述べ、信頼性と安全性を兼ね備えたウォレットサービスの重要性を強調した。

さらに、「NTT Digitalと共に、企業がWeb3.0やNFTに取り組む機会をさらに広げ、新たなWeb3.0 / NFTのビジネス活用のユースケースを創出できると確信しています」と期待を寄せた。

Web3.0技術の普及に向けた取り組み

今回の協業は、Web3.0技術の社会実装を加速させる可能性を秘めている。NFTやブロックチェーン技術の活用が広がる中、ユーザーフレンドリーなインターフェースの提供は、企業のWeb3.0ビジネス参入の障壁を下げる重要な要素となる。

例えば、NFTを活用したファンマーケティングや、地方創生、店舗マーケティング、社内マーケティングなど、さまざまな分野でのNFT活用が期待されている。

クリプトリエとNTT Digitalの協業により、これらの活用がより簡単になることで、Web3.0技術を活用したビジネスモデルの創出が加速する可能性がある。