仮想通貨市場、「極度の恐怖」から脱却|BTC回復などが影響

暗号資産(仮想通貨)市場のセンチメントを測る「恐怖・強欲指数」は29日、「極度の恐怖」の領域から脱した。
18日間にわたり最低水準にあったが、指数は28を記録し、市場に安定の兆しが見え始めている。
18日ぶりのセンチメント改善
この指数は11月10日から18日間にわたり「極度の恐怖」にとどまっていた。
この期間は現在の市場サイクルで最も長い恐怖状態の一つとされる。約3週間、仮想通貨市場には悲観的なムードが広がっていた。
市場分析企業サンティメントは、ビットコイン(BTC)価格が26日に9万2000ドル近くまで上昇したことが、投資家心理の改善につながったと指摘している。
ソーシャルメディア上でもポジティブな言及が増えており、市場の空気が変わりつつある。
25年11月は例年と異なり、ほぼ全期間でネガティブな心理が支配していた。恐怖・強欲指数の改善は、これまでとは対照的な動きといえる。
ボラティリティの低下と投資家の選好

30日間のインプライド・ボラティリティ指数は11月中旬以降、下落傾向にある。これにより、市場の混乱が一服しつつあることがうかがえる。
デリバティブ市場でも、プットとコールのスプレッドが縮小しており、価格下落に備える動きが後退している。こうした流れは、投資家のリスク回避姿勢が緩和しつつある兆候といえる。
CoinMarketCapのアルトコインシーズン指数は100点中22点と低く、投資家が依然としてビットコインを優先している傾向がうかがえる。
テクニカル面では、ビットコインが9万8000ドルを超え、10万ドルを安定的に維持することで、下降トレンドからの本格的な転換と市場で捉えられる水準に達すると見られている。
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