英金融大手企業、イーサリアム価格予想を7,500ドルに大幅修正

英金融大手スタンダードチャータードは13日、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム ETH +1.27%の2025年末の目標価格を従来の4,000ドルから7,500ドルへと87%上方修正したほか、2028年には2万5,000ドルに達するとの長期見通しを示した。
同行のデジタル資産調査責任者であるジェフリー・ケンドリック氏は、今回の価格予想の改定について、状況が大きく変わったと指摘している。
機関投資家による採用加速がイーサリアム価格を牽引
今回の価格予想を上方修正した主な要因は、機関投資家によるイーサリアム採用の急増にある。特に「イーサリアム財務企業」と呼ばれる専門企業による保有が劇的に増加していることが挙げられる。
スタンダードチャータードによると、これらの企業はすでにイーサリアムの総供給量の約2.95%を取得しており、このペースは2024年の米国選挙期間中にビットコイン(BTC)の蓄積率の約2倍に相当するという。
さらに、米国のイーサリアム現物ETFも供給を引き締める要因となっている。2025年8月11日には、1日で過去最大となる10億2,000万ドルの資金流入を記録した。
6月以降の財務企業による取得分と合わせると、これらの機関はイーサリアムの流通供給量の3.8%を吸収したことになる。
ステーブルコイン市場での優位性と規制の明確化が追い風に
スタンダードチャータードは、イーサリアムがステーブルコインのエコシステムで支配的な地位を確立している点も価格上昇の重要な要素と見ている。
主要なステーブルコインのほとんどがイーサリアムネットワーク上で運営されており、イーサリアムの総収益の約40%を生み出している。
ステーブルコイン市場全体の規模は2,700億ドルを超えており、米国における規制環境の改善も追い風となっている。市場の拡大に伴い、イーサリアムが受ける恩恵は大きいと分析している。
テクニカル分析の観点からも強気の見方は裏付けられており、史上最高値の抵抗線を突破すれば、2025年末の目標である7,500ドルに到達する可能性があると見ている。
一方で、クジラ(大口保有者)やイーサリアム財団による利益確定の動きも短期的な懸念材料として指摘した。
今回の予想改定は、イーサリアムがビットコインと同様に機関投資家による本格的な採用段階に入り、2028年までに現在の水準から5倍に増加する潜在性を示唆している。