Orca、ソラナトークン発行のWavebreak始動|ボット対策付

ソラナ SOL 0.17%を基盤とする分散型取引所(DEX)のOrcaは29日、新たなトークンローンチパッドWavebreakをリリースした。
同プラットフォームは、ソラナのミームコイン市場で横行するボットによる先行売買に対抗することを目的としている。人間の参加者を優先させるため、独自の技術を導入した。
ボット対策を強化
Wavebreakの最大の特徴は、ボットによる不公正な取引を抑制する仕組みにある。
スナイピングと呼ばれる、ボットがトークン発行直後に大量購入し、価格をつり上げて売り抜ける行為は、一般の参加者にとって大きな不利益となっていた。
この問題に対処するため、WavebreakはオンチェーンでのCAPTCHA認証や許可構造を導入した。これらの検証システムは、自動化された取引の速度を意図的に遅らせ、人間による取引を優先させる。
Orcaのネイサン・デイビスCEOは、「Wavebreakはボットよりも人間のユーザーを優先することを目指している」と述べ、公正な取引環境の実現に意欲を示した。
また、同プラットフォームは伝統的なDEXモデルに沿ったボンディングカーブ取引を採用し、分散型の流動性プールを活用してトークン発行を可能にする。
激化するソラナエコシステム内の競争
ソラナエコシステムでは、ミームコインの人気を背景にローンチパッド間の競争が激化している。
特にPump.funやLaunchLaas(Raydium)といったプラットフォームが市場を席巻しており、Orcaは今回のWavebreak投入で市場シェアの奪還を狙う。
Wavebreakは、ユーザーの参加を促すための報酬システムも備えている。
トークンのクリエイターは流動性プール(LP)手数料の87%を保持できる一方、トレーダーは取引活動に応じてポイントベースのインセンティブを獲得できる。
同ローンチパッドの登場は、SOLやSPLトークンの実用性を高め、より安定した市場環境を育む可能性がある。