Mt.GOX、保有のビットコイン3600億円分を謎のアドレスに移動

ビットコイン(BTC) 仮想通貨
暗号資産ジャーナリスト
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仮想通貨取引所のMt. GOX、保有のビットコイン(BTC)3600億円分を謎のアドレスに移動は4日、保有する4209億円相当の27871BTCを移動した。このうち3608億円相当が未知のアドレスへと送金された。

ビットコインの価格が史上初めて10万ドル(約1503万円)を突破したタイミングと重なったことで、市場関係者の注目を集めている。

アーカムインテリジェンスの分析によると、Mt. GOXのウォレットには約6000億円相当となる39878BTCが残っている。

大規模な資金移動の背景


今回の送金に先立ち、Mt. GOXは11月12日にも2500BTC(約334億円)を匿名アドレスへ移動させていた。これらの動きは債権者への返済期限を2025年10月31日まで延長したことと関連している。期限延長の理由は債権者の本人確認プロセスの継続にある。

一部の債権者はすでに法定通貨での支払いを受けているが、多くはBTCまたはビットコインキャッシュでの返済を待っている状態だ。

市場への影響と価格動向


過去にMt. GOXのウォレット活動はビットコイン価格に影響を与えてきたが、今回の移動による直接的な影響は限定的だった。現在ビットコインは10万3000ドル(約1548万円)付近で取引されており、24時間で4%上昇している。

ビットコインの時価総額は2兆ドル(約300兆円)に達し、機関投資家からの需要が価格を押し上げている。1月に認可された米国のビットコイン現物ETFは、12月3日時点で100万BTC以上を保有している。

機関投資家の参入加速


ブラックロックのIBIT上場投資信託(ETF)は12月4日に5億7200万ドル(約860億円)の資金流入を記録し、純資産残高は333億ドル(約5兆円)に達した。一方、グレースケールのGBTCは9431万ドル(約142億円)の資金流出を経験した。

現在、ビットコイン現物ETFの純資産総額は1082億ドル(約16.3兆円)で、BTCの時価総額の5.54%を占めている。87%以上の機関投資家が2024年にデジタル資産への投資を計画しており、産業界での採用も拡大している。

ビットコインの価格上昇と機関投資家の参入が続く中、Mt. GOXの残存BTCの行方が市場の重要な変数となっている。個人投資家は暗号資産(仮想通貨)の大規模な資金移動に備え、ポジション管理を慎重に行う必要がある。

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