メタプラネット、7776億円規模の増資でBTC大量取得へ

ビットコイン(BTC)
暗号資産ライター
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株式会社メタプラネット(Metaplanet)は6日、暗号資産(仮想通貨)であるビットコイン(BTC)の取得を目的とした7776億円(約54億ドル)規模の増資計画を発表した

この計画は、変動行使価額型新株予約権を通じて5億5500万株を発行するもので、アジアのストラテジーを目指す同社にとって過去最大規模の資金調達となる。

この新株予約権は市場価格を上回るプレミアム付きで発行される、日本で初の事例である。

今回の増資は、株主価値の希薄化を最小限に抑えつつ、調達資金を最大化するよう設計された第三者割当増資によって実行される。

行使価額は当初1株1388円に設定され、市場の動向に応じて変動する仕組みだ。

革新的な資金調達とビットコイン取得計画

メタプラネットは今回の資金調達により、段階的なビットコイン(BTC)取得目標を掲げている。2025年末までに3万BTC、2026年末までに10万BTC、そして2027年末までに21万BTCの保有を目指す。

この最終目標が達成されれば、同社の保有量はビットコインの総供給上限である2100万BTCの約1%に相当することになる。

この大胆な目標は、同社のビットコインに対する強い確信を示すものと言えるだろう。

資金調達の具体的な仕組みとして、第20回から第22回の新株予約権が発行される。行使期間は2025年6月24日から2027年6月23日までで、割当先はEVO FUNDとなっている。

この手法は、同社の高い流動性と株価変動性を活用し、希薄化リスクを抑える狙いがある。

アジアのストラテジーとしての地位確立

メタプラネットは、過去の財務戦略で既に大きな成功を収めている。

例えば「210ミリオン計画」では、60日間で保有ビットコインを1762BTCから7800BTCへと増加させ、189%のBTC利回りを達成し、株価を3倍に押し上げた。

2025年6月時点で、同社は8888BTCを保有しており、その取得総額は1222億円(約7億6900万ドル)に上る。

1BTCあたりの平均取得単価は約9万3354ドル(約1344万円)だ。

同社のサイモン・ゲロヴィッチCEOは、この戦略を「ビットコインによって未来へ加速する」ものだと述べ、株主との方向性の一致を強調した。

この戦略により、メタプラネットは世界のビットコイン保有企業ランキングで10位に位置しており、中核的な準備資産としてビットコインを積み上げる世界的な潮流に沿った動きを加速させている。

このような動きは、仮想通貨が単なる投機対象ではなく、企業の資産ポートフォリオの重要な一部として認識されつつあることを示唆している。

個人投資家がこれらの資産にアクセスする際には、信頼できる仮想通貨取引所おすすめの選定が重要となる。

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