メタマスク、米国株の無期限先物取引を開始|テスラやアップル

仮想通貨取引所
暗号資産ジャーナリスト
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大手暗号資産(仮想通貨)ウォレットのメタマスクは25日、モバイルアプリ内で提供する無期限先物取引機能の対象銘柄に、エヌビディア(NVDA)、テスラ(TSLA)、アップル(AAPL)といった主要な米国株式を追加した。

この機能は、分散型取引所(DEX)のハイパーリキッドとの提携により実現したものだ。ユーザーはアプリ内で直接、最大40倍のレバレッジをかけた取引が可能になる。

これまで対象銘柄は、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、ボンク(BONK)など150種類以上の暗号資産(仮想通貨)に及んでいた。

モバイルアプリで完結する取引環境

新機能のローンチは、分散型無期限先物市場の急成長を背景に行われた。

DeFi Llamaのデータによると、2025年9月には同市場の月間取引高が初めて1兆1400億ドルを記録している。これは前月比で約50%の増加であり、トレーダーの需要が高まっていることを示している。

こうした動きは、分散型金融(DeFi)全体の活性化にも寄与している。

メタマスクは単なるウォレットから、包括的な取引・投資ハブへの転換を図っている。

仮想通貨取引全体の約75%を無期限先物が占める中、アプリ内で完結する環境を整備することで、ユーザーが複数のプラットフォームを行き来する手間を解消する狙いがある。

総合的な金融プラットフォームへの進化

新機能は、資産の自己管理(セルフカストディ)を維持したまま利用できる点が特徴だ。

指値注文や損切り設定、利食い設定などの専門的なツールも搭載されている。

また、チャート機能やポジション更新のプッシュ通知機能も備えており、プロフェッショナルな取引環境を提供する。

これにより、メタマスクはさらに使い勝手の良い仮想通貨アプリへと進化を遂げている。

10月末からは、オンチェーン取引活動に応じた報酬プログラム「MetaMask Rewards」が開始されている。

さらに2025年末までには、予測市場プラットフォームであるPolymarketとの統合も計画されており、メタマスクは金融プラットフォームとしての機能をさらに拡充させる方針だ。

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