Marex、JPモルガンと提携|24時間ブロックチェーン決済へ

仮想通貨
暗号資産ジャーナリスト
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金融サービスプラットフォームのMarexは6日、JPモルガンのブロックチェーンプラットフォームを導入し、24時間365日の決済サービスを開始した

この提携は、ヘッジファンドのBrevan Howard Digitalの協力のもと実現した。

MarexはJPモルガンのKinexysブロックチェーンプラットフォームを統合する最初の清算会社となる。

JPモルガンの戦略と市場の変化

これにより、機関投資家向けの取引において、24時間体制のブロックチェーンベース決済が可能となる。

これは金融インフラの効率化における画期的な進展だ。

Kinexysは分散型台帳システムを活用し、支払いと決済を自動化する。

従来の手作業や銀行の営業時間に依存する遅延を解消し、決済リスクの低減と国際間取引の合理化を目指す。

JPモルガンは、ブロックチェーンソリューションに多額の資金を投じている。

その一方で、同社のジェイミー・ダイモンCEOは1月、ビットコイン(BTC)には本質的な価値がないと述べるなど、暗号資産(仮想通貨)に対しては懐疑的な姿勢で知られている。

この対照的な姿勢は、同社が仮想通貨の投機的な側面と、その基盤技術であるブロックチェーンの実用性を明確に区別していることを示す。

Kinexysプラットフォームは、従来の金融システムが抱える非効率性を解決するため、プログラム可能で常時稼働する決済手段として開発された。

米国におけるデジタル資産やステーブルコインに関する規制の明確化も、JPモルガンのような大手金融機関がブロックチェーン技術の応用を模索する後押しとなっている。

同社は最近、ステーブルコインへの関与を深める計画を認めている。

機関投資家が求めるブロックチェーンの価値

大手清算会社であるMarexは、変化する顧客の要求に応えるため、自社のインフラ近代化を模索していた。

Kinexysの採用は、業務効率とリスク管理能力を強化するという同社の目標と一致する。

Kinexysは暗号化された取引記録とプログラム可能なロジックを利用し、従来の金融仲介機関を介さずに決済を即時実行する。

これにより、金融機関の営業時間に依存することなく、リアルタイムでのサービス提供が可能になる。

今回の提携は、機関投資家が投機的な仮想通貨そのものより、ブロックチェーン技術がもたらす業務上の利点を重視する傾向を浮き彫りにした。

仮想通貨への懐疑的な見方とは裏腹に、実用的な金融アプリケーションとしての分散型台帳技術の採用は今後も拡大していく。

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