クラーケンQ3収益114%増、米上場準備も進展

暗号資産(仮想通貨)取引所のクラーケンは22日、2025年第3四半期の収益が前年同期比114%増の6億4,800万ドルに達した。
同社によると、この収益は「GAAP(一般に公正妥当と認められた会計原則)に基づく売上総利益から取引費用を差し引いたもの」と定義されている。
同四半期の総取引高は5,619億ドルに達し、プラットフォーム上の預かり資産は89%増の593億ドルに拡大。
利用者基盤も大きく成長し、資金を入金した口座数は46%増の520万口座となった。
調整後の税引き前利益は1億7,860万ドルで、前年同期の微減から大幅に改善している。
戦略的施策が成長を牽引
クラーケンの好業績を支えたのは、複数の戦略的な取り組みだ。
2025年に行ったThe Small Exchangeの買収により、米国での先物取引参入が可能となり、適格顧客向けサービスを拡充。
また、この四半期には新たな無期限先物契約を導入し、利用者の取引選択肢を広げた。
さらに、2026年に予定している米国での上場準備が進行中であることも、投資家や利用者の信頼拡大につながったとみられる。
現物取引だけでなく商品群を多角化したことで、収益源の拡大と市場浸透を加速させた。
財務健全性の向上と市場での存在感
今回の決算は、クラーケンが急成長フェーズにあることを示している。
収益が前年同期比で「2倍以上」になったことに加え、税引き前利益も前年の微減から大きく改善。経営効率の向上も見て取れる。
預かり資産が89%増の593億ドルに達したことは、個人だけでなく機関投資家の利用が拡大していることを示唆。
さらに、口座数が46%増の520万に達したことは、競争の激しい仮想通貨取引所市場における存在感の高まりを裏付ける。
複数の信頼できる情報源によれば、クラーケンは2026年のIPOを視野に入れた動きを強化中だ。
今回の力強い四半期業績は、株式市場への上場に向けた基盤をさらに固めるものとなった。