ビットコインDeFiが主流に|カルダノ創設者の見解

カルダノ(ADA)創設者のチャールズ・ホスキンソン氏は27日、暗号資産(仮想通貨)業界におけるビットコイン(BTC)の分散型金融(DeFi)の未来について大胆な見解を示した。
チャールズ・ホスキンソン氏は、今後2~3年以内にビットコインDeFiが他の仮想通貨プラットフォームを圧倒し、影響力と採用面で支配的な存在になると予測している。
ビットコインDeFiがもたらす金融の新時代
カルダノ創設者のチャールズ・ホスキンソン氏は、ビットコインDeFiの可能性を強調した。
彼によると、ビットコインDeFiは中央集権型取引所を必要としない新しい金融サービスを提供し、これが金融業界全体を変革する可能性を秘めているという。
ホスキンソン氏はまた、ビットコイン BTC +0.04%を中央集権型取引所に依存せずに運用する革新的なモデルを提案。この方法により、ビットコインネットワーク上での取引はより分散化され、セキュリティも向上すると述べた。
この新しいモデルは、利用者が資産を完全にコントロールできるようにするものであり、仮想通貨の基本理念である「分散化」の価値観をさらに推進するものだ。
なお、ビットコインDeFiのサービス事例には以下がある。
- tBTC:ビットコインをイーサリアム(ETH)上でトークン化し、DeFiエコシステムで利用可能にしている
- Stacks:ビットコインを基盤としたスマートコントラクトプラットフォームで、DeFiやNFTをビットコイン上で実現するプロジェクト
- Sovryn:ビットコインを直接活用したDeFiプラットフォームで、ローンやレバレッジ取引、利息獲得が可能
初期のビットコインへの思いと将来の展望
ホスキンソン氏は、自身がビットコインを通じて仮想通貨の世界に入った経緯を振り返り、「ビットコインが存在したからこそ、今の自分がある」と語った。
11月27日に公開されたYouTube動画では、ビットコインの初期利用時のフラストレーションにも触れ、「眠れる巨人と言われていたビットコインは、イノベーション停滞状態から目覚め、ソラナ(SOL)やイーサリアムを合わせた規模の4倍に達している」と述べた。
また、現在のビットコインがもたらす市場の成長について、「市場全体の新たなダイナミクスが生まれている」と強調。
この変化により、仮想通貨業界はさらに進化し、新しい可能性が広がると期待を寄せている。