FTX、9月30日より次期資金分配を開始|特定債権者が対象に

仮想通貨取引所
暗号資産ジャーナリスト
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破産した暗号資産(仮想通貨)取引所のFTXは23日、特定の債権者を対象とした次期資金分配を9月30日に開始することを明らかにした

この分配は、5月に完了した50億ドルの支払いに続くものだ。

対象となるのは、許可されたクラス5、クラス6、および未払いのコンビニエンス請求権を保有する債権者だ。

分配の受給資格は、8月15日の記録日に基づいて決定される。

分配の対象と確保された資金

今回の資金分配の原資は、裁判所が承認した係争中の請求準備金の削減によるものだ。

準備金は65億ドルから43億ドルへと、19億ドル削減された。

この削減により、債権者への分配に必要な資金が確保された形だ。

FTXの破産手続きにおける、裁判所が仲介する和解が反映された結果と言える。

この構造化された返済計画は、係争中の請求を別途管理しつつ、迅速な和解を優先するFTXの方針に沿っている。

分配方法と市場への潜在的影響

過去の分配と同様に、クラーケンやビットゴーなどの仮想通貨プラットフォームが支払いを仲介する見込みだ。

これらのサービスプロバイダーを通じて、9月30日から1~3営業日以内に支払いが行われると予想される。

クラス5およびクラス6の請求に対する正確な分配率は明らかにされていない。

しかし、過去にはコンビニエンス請求権に対して120%が支払われた例もあり、請求の種類や法域によって分配率が変動する。

これまでの分配では、債権者が受け取った資産を売却することによる仮想通貨市場のボラティリティが懸念された。

初期のラウンドではステーブルコインによる流動性供給が見られたが、市場への影響については引き続き注視が必要だ。

今回の事例は、仮想通貨投資に伴うカウンターパーティーリスクを投資家に再認識させるものとなった。

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