FTX、第2回債権者返済を5月30日から開始|7,000億円超の規模

FTXトレーディングとFTXリカバリートラストは15日、米連邦倒産法第11章の再建計画に基づく第2回分配を5月30日から開始すると発表した。
対象となるのはConvenienceクラスおよびNon-Convenienceクラスに属し、所定の事前手続きを完了した債権者だ。
7,000億円超の分配規模と対象債権者
今回の第2回分配は、総額50億ドル(約7,300億円)を用意し、2月に実施された第1回分配の12億ドル(約1,750億円)を大きく上回る規模となる。
FTXの債権者は、請求の確認や分配サービスプロバイダー(DSP)の選択など、指定された事前要件を満たす必要がある。
分配金は、暗号資産(仮想通貨)取引所のBitGoまたはクラーケンを通じ、5月30日から3営業日以内に受け取れる見込みだ。
ConvenienceクラスおよびNon-Convenienceクラスの債権者が対象となり、特に5Aクラス(Dotcomカスタマー・エンタイトルメント請求)は72%の分配率となる。
その他の請求クラスも、計画に基づき異なる回収率が設定されている。
2022年に破綻したFTX
仮想通貨取引所FTXは2022年11月の破綻以降、再建計画に基づき債権者への返済を継続している。現在、約114億ドル(約1兆6,600億円)の現金資産を保有しており、回収総額は147億~165億ドル(約2兆1,400億~2兆4,000億円)に上る。
今回の分配はその一部に充当され、未配分分については今後の返済フェーズで支払われる予定だ。
第3回以降の分配時期は裁判所の承認や運営準備の進捗次第となる。
なお、今回の分配対象はすべての事前手続き(資産確認等)を済ませた債権者に限定される。
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