イーサリアム、トリレンマ解決へ|ZK-EVMが主要な検証手段に

イーサリアム(ETH)のヴィタリック・ブテリン共同創設者は2日、同ネットワークが歴史的な変革期に入ったとの見解を示した。
ブテリン氏によると、ZK-EVM(ゼロ知識イーサリアム仮想マシン)とPeerDAS技術の統合が着実に進んでいる。
PeerDASはすでにメインネットで稼働しており、ZK-EVMも実用段階に近い性能水準へと到達しつつあるという。
この技術的進歩により、イーサリアムは高い帯域幅、強固な合意形成、そして分散性を同時に実現できる見通しだ。
2026年から本格化する技術ロードマップ
これは長年課題とされてきた、ブロックチェーンのトリレンマの解消を意味する。
従来、ブロックチェーンはこれら3要素のうち2つしか最適化できないと考えられてきた。
ブテリン氏は、今回の進展がビットコイン誕生に匹敵する重要な転換点になり得ると強調している。
ブテリン氏が示したロードマップによれば、2026年にはイーサリアムがZK-EVM以外の領域でもガスリミットの大幅な引き上げが見込まれている。
これはBlob技術やePBSの実装状況に左右される見通しだ。
また、同年から初期的なZK-EVMノードを稼働させる機会が生まれるとされる。
これらの要素は、将来的な完全移行に向けた重要な土台となる。
さらに、2027年から2028年にかけてはガス価格モデルの見直しフェーズに入る予定だ。
経済設計を再調整し、新たな検証システムへの移行準備を進める狙いがある。
2030年に向けた検証方式の転換
2027年から2030年にかけて、ZK-EVMはブロック検証の主要メカニズムになると予測されている。
これにより、すべてのノードが全トランザクションを実行する必要はなくなる。
ゼロ知識証明を用いて計算の正しさを検証することで、セキュリティを維持しつつ処理能力を大幅に向上させることが可能となる。
これはイーサリアムの構造的な転換を意味する。
一方で、ブロック構築の分散化も長期的な重要課題として位置づけられている。
特定主体への権限集中を防ぎ、地理的・制度的な公平性を保つために不可欠な取り組みだ。
こうした技術革新は、ビットコイン(BTC)との差別化をさらに進める要因となる可能性がある。
また、スケーラビリティ向上は分散型金融(DeFi)の普及を後押しすると見られている。