Ethena、ステーブルコインUSDtbを米GENIUS法に対応へ

Ethena Labsは24日、米国の暗号資産(仮想通貨)銀行であるAnchorage Digitalと提携し、同社のステーブルコインUSDtbを米国の新法に準拠させる移行を進めることを明かした。
この発表を受け、EthenaのガバナンストークンであるENAの価格は10%以上上昇し、市場の好意的な反応が見られた。
米国初のGENIUS法準拠ステーブルコインへ
Ethena Labsが発行するステーブルコインUSDtbは、今回の提携を通じて、オフショアの英領バージン諸島での発行モデルから、米国内の規制下での発行へと移行する。
Anchorage Digitalは、米国で唯一連邦政府から認可を受けた仮想通貨銀行であり、そのプラットフォームを利用してUSDtbを再発行する計画だ。
時価総額が14億ドル(約2,044億円)を超えるUSDtbは、主にブラックロック社のトークン化ファンド「BUIDL」などを裏付け資産としており、決済用途で利用されている。
新法対応で高まる信頼性
この動きの背景には、最近制定された米国のステーブルコイン法「GENIUS法」の存在がある。同法は、ステーブルコインの発行に関する連邦基準を定め、連邦準備制度理事会(FRB)による監督を義務付けている。
Ethenaは、このGENIUS法に準拠することで規制の不透明性を解消し、USDtbの信頼性を高める狙いだ。
Ethenaのガイ・ヤングCEOは、規制準拠が「新たな製品やプラットフォームでの利用拡大」につながるとの期待を示している。
Anchorageのネイサン・マッカリーCEOは、この提携が「現代金融の基盤として、安全で準拠したステーブルコインのインフラを構築するものだ」と述べた。
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