Def Consulting、日本初のETHトレジャリー戦略を本格加速

Def Consulting株式会社は8日、イーサリアム(ETH)トレジャリー戦略を加速させる新たなロードマップを公表した。
同社の下村優太代表取締役は、企業価値の飛躍的な向上を達成するため、イーサリアムの取得を最優先する方針を明らかにした。
これにより日本を代表するイーサリアムトレジャリー企業になることを目指している。
戦略転換の背景にある市場環境の激変
同社が戦略の加速に踏み切った背景には、複数の重要な要因がある。
プレスリリースでは、「現在の市場環境、イーサリアム経済圏の爆発的な成長可能性、そして米国で承認された現物ETFへの資金流入がもたらす巨大な構造転換」を挙げている。
これらの要素が、戦略的な調整を必要とする極めて重要な好機を生み出していると判断した。
同社は「デジタル資産の新しい潮流が世界的に本格化している」との認識を示し、戦略を次のフェーズへ進化させる適切なタイミングであると結論づけている。
この戦略転換は、競争が激化する日本市場での地位を確立するための動きでもある。
段階的取得から取得スピード最優先へ方針転換
今回の加速戦略は、将来性が高いイーサリアムと成長性を最大化するため、取得のスピードを最優先する。
これまで同社が採用してきた、市場のタイミングを見計らった直接購入やオプション取引の活用により関連収益を確保。
段階的なETH取得機会を模索するというアプローチからの明確な戦略転換を意味する。
より積極的な姿勢で、イーサリアムの保有量を拡大する構えだ。
同社は2025年8月にビットコイントレジャリー戦略事業を開始したが、9月17日に方針を転換し、資金使途を変更してイーサリアム取得へと舵を切った。
9月19日の取締役会では計56億4400万円でのイーサリアム取得を決議し、9月24日には購入完了を報告。
9月25日の取締役会では、イーサリアムを活用した新規事業の開始を決議、10月7日にはアルトコインの追加取得状況を開示するなど、急速に戦略を推進している。