コンヴァノ、BTC売買で7億円の利益確定|保有量665BTCに

ネイルサロンFASTNAILを運営するコンヴァノは17日、戦略的なビットコイン(BTC)の売買を経て、保有量が665 BTCに達したと明らかにした。
同社は今月初め、暗号資産(仮想通貨)市場の変動を捉えた取引を実施し、財務基盤の強化と長期的な資産形成戦略を前進させている。
戦略的売買で7億円の利益を確保
コンヴァノは10月8日、保有するBTCのうち603.7535BTCを1BTCあたり平均1835万円で売却し、約110億8000万円を得た。
その後、10月11日から17日にかけて価格が下落したタイミングで、1BTCあたり平均1726万円で663BTCを買い戻した。この買い戻しには約114億5000万円を投じている。
一連の取引により、売却時と購入時の1BTCあたりの価格差約308万円を利用し、同社は約7億円の売買差益を確保した。
この取引の結果、同社のBTC保有量は取引前の605BTCから665BTCへと増加している。
長期計画「2万1000 Bitcoin財務補完計画」
今回の取引は、コンヴァノが推進する「2万1000 Bitcoin財務補完計画」の一環として実行された。
この計画は、2027年3月までにBTC総供給量の0.1%に相当する2万1000BTCを保有することを目標としている。
同社は、インフレヘッジや財務体質の強化を目的として、仮想通貨を重要な経営資源と位置付けている。
今回の購入資金は、第4回無担保社債で調達した6億8000万円と、自己資金107億7000万円を充当した。
これにより、BTCへの累計取得額は1148億円に達しており、同社の積極的な姿勢がうかがえる。
今回得られた約7億円の利益は、会計上の扱いについて現在検討中であり、売上高などとして計上される可能性がある。
しかし、この利益は2026年3月期の業績予想からは除外されることが明記されている。
コンヴァノは、主力の美容事業と並行して、BTCを中核的な財務資産と見なしている。
長期的な価値保存とWeb3時代への対応を視野に入れた同社の戦略は、今後の仮想通貨市場を占う上でも注目される。