コインベース、Mercuryoと提携|Base経由USDC手数料を半減

仮想通貨
暗号資産ライター
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コインベースは14日、暗号資産(仮想通貨)決済インフラ企業Mercuryoと戦略的パートナーシップを締結した

この提携に伴い、メタマスク利用者を対象にUSDCオンランプの手数料を約50%引き下げることを発表。対象となるのは、コインベースが提供するイーサリアム(ETH)基盤のレイヤー2ネットワークBaseへ資金を移す新規・既存の利用者だ。

今回の施策は、法定通貨からUSDCへの交換およびメタマスクを通じた送金を、Mercuryoのインフラを活用してスムーズかつ低コストで実現する狙いがある。

メタマスクとBaseを活用した利便性向上

メタマスクは、世界で最も利用者数が多いイーサリアム互換ウォレットであり、今回の提携により幅広いユーザー層へのリーチ拡大が見込まれる。

USDCは、サークルが発行する世界第2位の規模を持つステーブルコインであり、流通量は613億ドルに達する。今回の手数料引き下げは、競争が激化するステーブルコイン市場でのUSDC利用促進と市場シェアの維持を目的としている。

コインベースとサークルは、USDC発行のために共同でCENTREコンソーシアムを設立した経緯を持つ。さらに最近では、米JPモルガンと提携し、クレジットカードのポイントをBase上でUSDCに変換できるサービスを開始し、利用シーンの拡大を進めている。

背景に規制整備と市場拡大

今回の提携は、米国でステーブルコイン運用枠組みを明確化したGENIUS法成立直後に行われた。これにより、米国内外の金融機関が規制準拠型トークンに対する信頼を高める見通しだ。

サークルはさらに、USDCをガストークンとして活用する独自レイヤー1ブロックチェーンの構築計画を公表し、USDCエコシステムの強化を加速させている。

Mercuryoのペトル・コジヤコフCEOは「ステーブルコインは2025年の仮想通貨市場の中心テーマだ」と述べた。

今回の手数料引き下げは、需要が拡大するタイミングに合わせた戦略的な施策であり、コインベースはBaseネットワークの利用促進を図るとともに、今後は他ウォレットプロバイダーや新たなステーブルコイン活用法への拡大も検討している。

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