コインベース、アルトコイン先物を11銘柄追加|12月提供開始

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースのデリバティブ部門は22日、アバランチ(AVAX)など11種類のアルトコインを対象とする新たな先物取引サービスを12月に開始すると明らかにした。
対象銘柄は、アバランチ、ビットコインキャッシュ、カルダノ、チェーンリンク、ドージコイン、ヘデラ、ライトコイン、ポルカドット、シバイヌ、ステラ、SUIの11種類だ。
CFTC規制下での提供と仕組み
新たな先物商品は、米商品先物取引委員会(CFTC)の規制に準拠した形で提供される。これらの契約では最大10倍のレバレッジが利用可能で、資金効率を高めた取引が可能となる。
12月5日からは、対象銘柄に関する月次先物契約の24時間取引が始まる。さらに12月12日からは、同じ銘柄を対象とした無期限スタイルの先物取引が導入される予定だ。
無期限スタイルと呼ばれる契約には5年間の有効期限サイクルが設けられている。これは、CFTCの規制要件を満たしつつ、実質的に無期限に近い取引環境を提供するよう設計されている。
コインベースは今年5月にもビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)を対象に同様のサービスを開始しており、今回の対応は取り扱い銘柄の大幅な拡充となる。
商品へのアクセスは、認可を受けた先物取次業者やブローカーを通じて可能となる。厳格な規制監督下で運営されるため、顧客保護や公正な取引環境の確保が図られる。
機関投資家の需要と市場戦略
今回のサービス拡大は、DeFiやオフショア取引所が提供してきたデリバティブ商品の市場シェアを取り込む戦略の一環とみられる。
規制の緩いプラットフォームを利用してきた機関投資家に対し、コンプライアンスを遵守する選択肢を提供する狙いがある。
コインベースは、デリバティブインフラの強化を目的に約29億ドル規模の買収を実施するなど、体制整備を進めてきた。
24時間取引が可能な環境は、伝統的な市場時間が適用されない仮想通貨市場の高いボラティリティへの対応に不可欠とされる。
同社は、規制されたデリバティブ商品の取引拠点としての地位確立を目指している。
今回のアルトコイン先物の追加により、投資家はリスク管理手段の選択肢を広げ、より多様な戦略で市場に関与できるようになる。