ビットコイン、2030年に100万ドル到達|コインベースCEO予測

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースのブライアン・アームストロングCEOは20日、ビットコイン BTC 0.83%の価格が2030年までに100万ドル(約1億4,900万円)に達する可能性があるとの見解を示した。
発表当時、ビットコインは年初来で22%上昇し、一時12万4,000ドルを超える史上最高値を更新していた。
米国の規制明確化がビットコインの成長を後押し
アームストロング氏は、ビットコインの強気予測を支える複数の重要な要因を挙げた。
最大の根拠として米国の規制明確化を挙げ、同国が仮想通貨規制において「他のG20諸国の先駆者」になりつつあると指摘した。
具体的には、最近署名されたステーブルコインの包括的な規制の枠組みを創設する「GENIUS法」や、現在上院で審議中の市場構造法案に言及。
同氏は、後者が年内に可決されれば業界にとって「大きな節目」になるとの見方を示した。
また、もう一つの重要な要因として、米政府のビットコインへの関心の高まりを挙げ、「米国戦略的ビットコイン準備金」と呼び政府の視点が劇的に変化していることを強調した。
機関投資家参入と国家レベルのビットコイン需要拡大
アームストロング氏は、国家レベルでのビットコインや新しい仮想通貨への関心も高まっていると述べた。現在、コインベースは約140の政府系機関に仮想通貨関連サービスを提供しているという。
同氏は、機関投資家がポートフォリオの5%から10%を仮想通貨、特にビットコインに割り当てることを提唱。
ビットコインは準備資産として金よりも優れているというのが同氏の主張だ。米国が公式にビットコイン保有に動けば、他のG20諸国も追随し、国家レベルでの大規模な需要が生まれると予測する。
この予測は、ビットコイン現物ETFへの機関投資家の関心が高まる中で行われた。スカイブリッジ・キャピタルの創業者アンソニー・スカラムーチ氏は、ビットコインがわずか5ヶ月で18万ドルから20万ドルに達する可能性を示唆。
アームストロング氏の長期的な自信は、ビットコインが金融資産として主流に受け入れられつつある現状を反映している。