キャンター、元本100%保護型ビットコインファンドをローンチ

ビットコイン(BTC)
仮想通貨ライター
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米大手金融サービス企業カンターフィッツジェラルドは9日、金に連動した元本保護機能を備えるビットコイン(BTC)ファンドを正式にローンチした。

同社は今年5月、ビットコインカンファレンスでファンド構想を発表しており、今回はその正式運用開始となる。

この新しいファンドは、暗号資産(仮想通貨)への関心がありつつも、そのボラティリティを警戒する投資家を主なターゲットにしている。

金で100%元本を守る革新的なハイブリッドファンド

「キャンターフィッツジェラルド・ゴールド・プロテクテッド・ビットコイン・ファンド」と名付けられたこの商品は、5年間の運用期間を持つストラクチャード商品として適格投資家向けに提供される。

最大の特徴は、金とビットコインという異なる資産の特性を組み合わせた点にある。

投資家は、ビットコイン価格の上昇分の45%(手数料・諸経費控除前)を上限なしで享受できる。一方、ビットコインが下落した場合には、金のパフォーマンスに応じて当初の元本の最大100%が保護される仕組みだ。

キャンターフィッツジェラルドのブランドン・ルトニック会長は声明で、「投資家がビットコインを『投機的リスク』ではなく『戦略的機会』と捉えるようになっている。

このファンドは下落防止機能を提供し、より安全にこの成長資産クラスへアクセスする手段となる」と述べた。

機関投資家向けの仮想通貨リスク管理戦略

このファンドのローンチは、金融市場におけるリスク管理の需要増大を背景としている。近年、金の価格は安定的に上昇する一方で、ビットコインは短期間で価格が大きく変動する傾向が見られる。

キャンターフィッツジェラルドは、この両資産を組み合わせることで、伝統的な資産クラスの安定性を求める機関投資家のニーズに応える狙いがある。

特に、ビットコインの価格変動に対する懸念は、これまで多くの機関投資家が市場へ参入する際の大きな障壁となっていた。

同ファンドの5年間という運用期間は、短期的な仮想通貨市場のボラティリティを軽減し、ビットコインの長期的な成長トレンドを捉えることを目的としている。

同社は、既存のビットコイン貸付・カストディサービスをこのファンドで補完し、デジタル資産分野におけるプレゼンスをさらに強化する方針だ。

ウォール街での信頼性を武器に、伝統的な金融市場から暗号資産市場への新たな資金の流れを創出する可能性が注目される。

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