トークン化株式xStocks、ローンチ4週間で取引高3億ドル突破

Backed Financeが開発したトークン化された米国株商品xStocksの取引高は22日、ローンチ後4週間で3億ドル(約438億円)を突破した。
xStocksは、ブロックチェーン技術を用いて米国株やETF(上場投資信託)の分割所有を可能にするプラットフォーム。2025年6月下旬に大手取引所のクラーケンやバイビット、ソラナ(SOL)基盤のDeFiプロトコルで提供が開始された。
この商品は60種類以上の株式やETFトークンを取り扱っている。伝統的な金融と分散型インフラを融合させ、24時間取引や手数料削減、DeFiでの活用を目指している。
急成長を支えた戦略と市場環境
この成功の背景にはまず、クラーケンが規制当局と積極的に連携し、コンプライアンスを確保した点が挙げられる。これは、2021年にライセンス問題を理由に同様のサービスを停止したバイナンスとは対照的だ。
次に、基盤となるソラナブロックチェーンの高い処理性能が、迅速な普及を後押しした。これにより、株式の分割所有やDeFiプロトコルとのシームレスな統合が実現した。
また、市場のタイミングも重要な要素だった。ローンチ時期が、現実世界資産(RWA)のトークン化に対する機関投資家や個人からの需要が高まる時期と重なった。
さらに、従来の証券会社が課す手数料や地理的な制約を排除したことで、米国外の利用者からも広く受け入れられた。
現実世界資産トークン化の加速と今後の展望
3億ドルに上る取引高は、主要なローンチパートナーであるクラーケンのほか、バイビットやソラナ基盤のDeFiプラットフォームによって牽引された。
xStocksの成功は、株式だけでなく不動産やコモディティなど、さまざまな現実世界資産のトークン化が加速している大きなトレンドを反映している。
Backed Financeは今後、xStocksを他の取引所やブロックチェーンにも展開する計画だ。同社はxStocksを特定のプラットフォームに依存しない公共財として位置づけている。
この動きは、トークン化証券の分野でクラーケンが競合他社に対して優位性を築くことにもつながる。
同社は、2025年4月から一部顧客向けに伝統的な米国株取引を提供しており、その基盤を活用した形だ。