仏レジャーが米国でIPO計画|評価額40億ドル超で年内上場か

暗号資産(仮想通貨)ハードウェアウォレット大手のレジャーが、米国での新規株式公開(IPO)に向けた準備を進めていることが明らかになった。
報道によると、ゴールドマン・サックス、ジェフリーズ、バークレイズと連携。
早ければ年内にも上場する可能性があり、目標評価額は40億ドル以上と2023年時点の約3倍に達する見通し。
セルフカストディ需要が急増
今回の動きは、同業のビットゴーが1月22日にニューヨーク証券取引所へ上場した直後に報じられた。
ビットゴーは公開価格18ドルに対し、初値22.43ドルと24.6%上昇し、評価額は約26億ドルに達した。
2026年初の主要な仮想通貨関連IPOとして注目を集めている。
レジャーのパスカル・ゴーティエCEOは2025年11月、同社が記録的な業績を上げていると述べていた。
セキュリティ侵害の増加に伴い、機関投資家・個人投資家双方で資産を自ら管理する「セルフカストディ」への関心が高まっている。
Chainalysisによると、2025年上半期だけで22億ドル相当のおすすめ仮想通貨が盗難被害に遭遇。
そのうち約23%が個人の仮想通貨ウォレットを標的にしたものだった。
レジャーは顧客向けに約1000億ドル相当のビットコイン(BTC)を保管しており、2025年は9桁の収益を計上したとされる。
ゴーティエ氏は「仮想通貨の資金調達は今やニューヨークに集中している。欧州にはない」と述べ、ニューヨークでの人員拡大も進めている。
活発化する仮想通貨インフラ企業のIPO
仮想通貨関連企業の株式公開を目指す動きはレジャーに限らない。
取引所のクラーケンやグレースケールもIPO候補として挙げられており、コンセンシスも2026年中の上場を計画しているとの報道がある。
一方、レジャーは過去のデータ漏洩や製品への批判といった課題も抱える。
2020年の顧客情報流出事件では約27万人が影響を受け、集団訴訟も提起されている。
また、今月初旬にも第三者プロセッサーを通じた新たな情報漏洩が報告された。
セキュリティと信頼の維持が上場の鍵となる。