Axie Infinity開発元、21%のリストラを発表

暗号資産(仮想通貨)ゲーム「Axie Infinity」を開発するSky Mavisは24日「Axie Infinity」に注力するため、全従業員の21%にあたる約50名を削減するリストラを発表した。
この決定は予算や財務問題とは無関係とされ、同社の成長戦略の一環であると説明されている。
Sky Mavisのリストラ背景|長期成長への戦略的判断
Sky MavisのTrung Nguyen CEOは、「今回のリストラは財務状況とは無関係であり、より集中した戦略を実現するための判断だ。2025年以降のハイパー成長に向けた準備だ」とX(旧Twitter)でコメントした。
影響を受けるのは、グローバルで約250名の従業員のうち50名。退職者には退職金と再就職支援が提供される。
Sky Mavis|「Axie Infinity」で仮想通貨ゲーム業界を変革
Sky Mavisは2018年、ベトナムの起業家と開発者たちによって設立され、仮想通貨ゲーム「Axie Infinity」をリリース。
従来のゲームメカニクスとブロックチェーン技術を融合させ、全く新しい「プレイ・トゥ・アーン(Play-to-Earn)」モデルを確立した。
「Axie Infinity」はポケモンに影響を受けた仕組みを持ち、Axieと呼ばれるNFTのクリーチャーを収集、バトル、繁殖、取引できる点が特徴。各Axieの特性が価値を生み出し、ゲーム内での経済圏を形成している。
COVID-19パンデミック時にこのモデルが世界的な注目を集め、ピーク時には数百万人のプレイヤーが参加し、日間アクティブユーザーも数十万人に達した。
大規模ハッキング被害からの復活と今後の展望
2022年、Sky Mavisは「Ronin Network」において約6億ドル相当の仮想通貨を盗まれるハッキング被害に遭遇。
Ronin Networkとは、Sky Mavisが運営する独自のブロックチェーンネットワーク。イーサリアムと互換性があり、Axie Infinityのゲーム内資産の取引やゲームの運営を円滑にするために設計されている。
この被害を受け、同社はユーザーの信頼回復のため、全額補償を約束した。資金調達ラウンドでBinance主導の1億5000万ドルを調達し、被害対応にあたった。
Trung Nguyen CEOは、今後の計画としてRonin Networkの拡大を挙げ、より多くの開発者が活用できるエコシステムを目指すとした。
また、Roninウォレットの機能強化、Mavisマーケットプレイスの構築、新しい「Axie」ゲームのローンチ、Web3ゲーム出版の機会探索に注力する考えを示している。
今回のリストラは、Sky Mavisが「Axie Infinity」やRonin Networkを軸に長期的な成長を目指すための戦略的決定と言える。同社の今後の動向は、Web3ゲーム業界全体にも影響を与える可能性が高い。