アルトコイン市場が急伸、新しい仮想通貨が50億円超の調達

暗号資産（仮想通貨）におけるアルトコイン市場は4月初旬以来、約1,000億ドル（約14兆6,000億円）の時価総額拡大を記録した。

QCPキャピタルのアナリストによると、米国のインフレの軟化と米国とサウジアラビアの6000億ドルの貿易協定が、仮想通貨と株式市場全体の反発を引き起こしたと指摘。

今後も、コインベースのS&P500への組み入れなどによる価格上昇により、デジタル資産の勢いがさらに続く可能性があると考えているという。

アルトコイン市場の成長要因

このような仮想通貨市場への期待の高まったことで、高リターンを求める一部資金がアルトコインに向かったと考えられる。

また、分散型金融（DeFi）などの成長や、イーサリアム（ETH）のPectraアップデートなどブロックチェーン技術の発展も、市場の成長機運を高めている。

さらに、ビットコインの時価総額支配率がわずかに低下したことで、より多様な仮想通貨への投資機会が増加したと考えられる。

新しい仮想通貨が牽引したアルトコインシーズン

2025年4月のアルトコイン市場の急伸を経て、市場ではソラナ（SOL）やスイ（SUI）などに関連した新しい仮想通貨にも注目が集まっている。

一例としてSolaxy（SOLX）は、ソラナ初のレイヤー2ブロックチェーンとして設計され、既存のソラナチェーンが直面していたスケーラビリティや性能面の課題に真正面から取り組んでいることで注目される。

イーサリアムがレイヤー2ソリューションによってエコシステムを拡大してきた流れを、ソラナにも持ち込み、ネットワークの混雑や取引手数料の高騰といった問題解決を目指している。

現在開催中のSOLXトークンの事前販売では、1枚あたり0.001722ドルという価格で取引されており、これまでに3,000万ドル超を調達している。

今後は、ソラナとイーサリアム間のマルチチェーン通信機能の導入や、バイナンスやOKXなど主要取引所（Tier-1）での上場も目指している。

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