【2月9日】仮想通貨チャート分析|BTC・ETH・XRPの価格予想

ビットコイン(BTC)価格は9日、一時6万ドルの節目まで調整したものの、その後1%を超える反発を見せ、足元では7万ドル台を回復した。
市場心理を測る「Crypto Fear & Greed Index」はスコア6〜7と、2022年の相場低迷期以来の低水準を記録しており、投資家心理は依然として慎重姿勢が支配的だ。
しかし、こうした表面的な悲観ムードとは裏腹に、オンチェーンデータは市場の底堅さを示唆する異なる様相を呈している。
個人投資家の動揺と機関投資家の静かなビットコイン蓄積
現在、市場のセンチメントと実際の資金フローには明確な乖離が見られる。
Googleトレンドにおけるビットコインの検索数は、価格が8万ドル台から6万ドル台へ下落した2月初旬に過去12ヶ月の最高値である100に達した。
この検索数の急増は、ビットコイン価格変動に対する既存保有者の懸念や動揺を反映したものと推察される。
一方で、スマートマネーはこの調整局面を冷静に捉えているようだ。
オンチェーン分析によると、2月8日にはある大口投資家がバイナンスから1546 BTC(約1億670万ドル相当)をコールドストレージへ移動させたことが確認された。
これは短期的な売却意図ではなく、中長期的な保有を前提とした蓄積行動と解釈できる。
加えて、Glassnodeの「蓄積トレンドスコア」は0.68まで上昇しており、ストラテジーやビットマインといった機関投資家が、市場の売り圧力を吸収する形でポジションを構築している実態が浮き彫りとなっている。
過去最大級のビットコインマイニング難易度調整
2月8日に実施されたビットコインマイニング難易度調整が、2021年以来の大幅なマイナス調整となった点も無視できない。
歴史的に難易度の大幅低下はマイナーの採算悪化を示唆するが、同時にマイニングコストの低下をもたらす。
価格が安定して推移すれば、マイナーが再び市場に回帰し、ネットワークの安定性を高める要因となるだろう。
当面の焦点は、直近のレジスタンスである7万2000ドルを明確にブレイクできるか否かにある。
この水準を上抜ければ、イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)といった主要アルトコインへの資金循環も期待される。
売られすぎ感の修正と、米国での市場構造法案を巡るマクロ動向が噛み合った時、暗号資産(仮想通貨)市場はセンチメントの改善とともに新たなトレンド形成へ向かうものと考えられる。
ビットコイン価格分析:6万ドル防衛戦と二つの厚い壁

出典:TradingView BTC/USD 日足(2025年4月~現在まで)
心理的節目であった8万ドルの決壊は、投資家センチメントに深い爪痕を残した。
価格は一時、2024年10月の水準まで巻き戻され、足元の売り圧力は依然として高水準にある。
6万ドルへの急落から7万ドル台への自律反発を見せた点は、市場の一定の底堅さを示唆しており評価できる。
しかし、チャート形状を見る限り、安値を切り上げるハイヤーローの形成には至っておらず、再び下値を試す動きが想定されるシナリオだ。
当面の最大の焦点は、再下落の局面で6万ドルの防衛ラインを死守できるかにある。
仮に日足終値ベースでこの水準を明確に割り込めば、テクニカル的には次の主要サポートである5万5000ドル付近までの深押しリスクを織り込む必要が出てくるだろう。
一方で、本格的な強気トレンドへの回帰には、上値に控えるレジスタンス帯の突破が不可欠だ。
まずは短期的な反発の目安となる20日移動平均線(8万ドル水準)の回復が第一関門となる。
さらにその上には、中期トレンドの分水嶺である100日移動平均線が9万ドル付近で蓋をしており、これらをブレイクしない限り、現在支配的な下落圧力を完全に払拭することは困難と言わざるを得ない。
イーサリアム価格分析:2000ドル割れの危機とデッドクロスの重圧

出典:TradingView ETH/USD 日足(2025年3月~現在まで)
イーサリアム価格は、極めて重要な正念場を迎えている。
現在の軟調なプライスアクションの起点となったのは、昨年10月下旬に示現したデッドクロスだ。
短期(20日)移動平均線が長期(100日)移動平均線を下抜けたことで、市場構造は強気から弱気へと決定的な転換を強いられた。
この弱気シグナル以降、上昇局面での買い意欲は急速に後退し、戻り売りが支配的な展開が続いている。
上値は切り下がり続け、2025年後半に築き上げられた上昇幅は、直近の1800ドル台への調整でほぼ帳消しとなった。
いわゆる全戻しに近いこの水準は、市場センチメントが弱気一色へとリセットされたことを物語っている。
今後のシナリオにおける最大の焦点は、レジスタンスとして意識される2100ドル水準の攻略にある。
ここを力強くブレイクし、トレンドを好転させない限り、テクニカル面での下方圧力は増すばかりだ。
仮にこの抵抗帯で跳ね返されれば、再び2000ドルの心理的節目を割り込み、さらなる深押しを探る展開も十分に想定される。
リップル価格分析:1ドル割れの危機と真空地帯への突入

出典:TradingView XRP/USD 日足(2025年4月~現在まで)
2026年の幕開けとともに見せた、リップル価格の20日および100日移動平均線上抜けは、結果として典型的なダマシに終わった。
このテクニカル的なブレイク失敗は、市場参加者の買い意欲を著しく減退させる決定打となった。
一度は奪還したはずの短期トレンドライン(20日線)を再び割り込んだことで、上値の重さが嫌気され、価格は昨年10月の安値水準である1.14ドル近辺まで押し戻されている。
RSI(相対力指数)も34付近と低水準で推移しており、モメンタムの弱さは明らかだ。
現状、最大のリスクファクターは、価格が真空地帯に突入している点にある。
重要なサポートラインであった1.50ドルを下抜けた今、心理的節目となる1.0ドルまでの区間には、価格を支える強力なテクニカルポイントやオーダーの集中が見当たらない。
このゾーンは流動性が薄く、ひとたび売りが優勢となれば、下落幅が急速に拡大するリスクを孕んでいる。
足元では1.40ドル近辺まで自律反発を見せているが、予断は許さない。
この水準での戻り売りをこなしきれず、再び安値を試す展開となった場合、1ドル割れに向けた下落トレンドが加速する可能性を厳重に警戒すべき局面だ。