TORICO、イーサリアム事業強化へ子会社設立|総保有8億円超

株式会社TORICOは26日、完全子会社「株式会社TORICO Ethereum」の設立手続きを完了した。
「漫画全巻ドットコム」を運営する同社は、暗号資産(仮想通貨)投資事業に本格参入。
約1684ETHを保有し、累計取得額は8億2000万円を超える。
日本No.1イーサリアム(ETH)運用会社を掲げ、ステーキングを活用した収益モデルの確立を目指す。
Web3スタートアップ経営者が新会社代表に
新会社は東京都千代田区に本社を置き、資本金100万円で設立された。
事業内容は暗号資産やブロックチェーン技術、金融リテラシーに関する調査・研究・コンサルティングを担う。
代表取締役には、Web3スタートアップ「プレイシンク」の尾下順治代表取締役社長が就任。
親会社TORICOのイーサリアム運用戦略を加速させることが設立の狙いとなっている。
TORICOは2025年7月に仮想通貨投資事業への参入を発表した当初、ビットコイン(BTC)への投資を計画していた。
しかし12月、投資対象をイーサリアムに変更。
同社はこの戦略転換について、ステーキングで収益を生み出せるイーサリアムの特性を評価したものと説明している。
「稼ぐトレジャリー」で収益化を図る
TORICOは単なる資産保有にとどまらない「稼ぐトレジャリー」としての金融モデル確立を目指す。
保有するイーサリアムをステーキング等で運用し、年率3〜5%程度の収益を得る仕組みだ。
資金調達では、Web3ゲーム事業を手掛けるMint Townとの資本業務提携を活用。
Mint Town運営のファンド「Shooting Star1号投資事業有限責任組合」を通じた第三者割当増資などで約4億7000万円を調達した。
今後も新株予約権の行使などで得られる資金を原資に買い増しを進め、最大8億2100万円規模まで購入枠を拡大する計画だ。
國光宏尚氏が6月に取締役就任予定
Mint Town代表取締役でgumiの國光宏尚創業者は、2026年6月の定時株主総会でTORICO取締役に就任予定。
國光氏はイーサリアムを選んだ理由について「トレジャリー1.0の限界を突破し、2.0へ進化するために必要な機能がETHにしかない」と説明。
積み上げるトレジャリーから稼ぐトレジャリーへの質的転換を目指すとしている。
TORICOは1月23日、関連カンファレンス「Ethereum Shift 2026」の開催も発表。
業界の活性化を図りながら、日本で最も信頼されるイーサリアム保有企業を目指すとしている。