【1月27日】仮想通貨チャート分析|BTC・ETH・XRPの価格予想

暗号資産(仮想通貨)市場は27日、米政府閉鎖リスクの再燃に伴うマクロ経済の不透明感から、主要銘柄が自律反発の動きを見せている。
ビットコイン(BTC)は8万8000ドル近辺まで回復し、強気相場の維持を模索。イーサリアム(ETH)は2900ドルを死守し、リップル(XRP)も1.90ドル目前まで急伸するなど、市場センチメントは改善傾向にある。
投資家がリスクオフとリスクオンの狭間で慎重な姿勢を堅持する中、ワシントンの政治動向が今後の価格形成の鍵を握る。
法定通貨不信が生んだ仮想通貨反発の舞台裏
仮想通貨市場の価格反発の背景には、1月30日に期限を迎える米暫定予算の失効、いわゆる1月30日デッドラインを巡る議会の混迷が深く影を落としている。
予測市場ポリマーケットにおいて、今週末までの政府機関の一部閉鎖確率は、先週金曜時点の9%から77%〜80%へと垂直立ち上がりを見せた。
この急変の引き金となったのは、民主党上院議員らによる1兆2000億ドル規模の包括予算案への支持撤回だ。
特に国土安全保障省(DHS)傘下の移民・関税執行局(ICE)への資金提供を巡る与野党の対立がボトルネックとなり、法案成立は極めて困難な情勢だ。
2025年第4四半期に発生した史上最長43日間の政府閉鎖の記憶が市場に生々しく残る中、連邦政府の機能停止に対する警戒感が、皮肉にも伝統的金融システムへの不信を呼び起こしている。
通常、政府閉鎖はリスクオフの要因となるが、今回はビットコインを既存システムに依存しない代替資産として再評価する市場のパラドックスが浮き彫りとなっている。
リップルを筆頭にボラティリティ再燃の可能性
1月30日の期限までに上院での合意に至らない場合、政府機関の閉鎖が現実のものとなる。
市場がこれを景気後退へのシグナルとして事実売りで反応するのか、あるいは代替資産への逃避買いが加速するのか、投資家の判断は分かれている。
特にリップルについては、DHSの予算動向や関連する規制環境のニュースに感応度が高く、政治的決着の行方が短期的な価格形成を左右する主因となるだろう。
テクニカル的な節目に加え、ポリマーケット等の予測市場やワシントンからの議会速報が直接的なトリガーとなる局面が続く。
投資家はかつてないボラティリティの再来に備え、マクロ経済指標以上に政治ニュースのヘッドラインを注視すべき極めてデリケートな局面にある。
【1/27ビットコイン価格分析】強気シナリオ否定で試される底打ちの真価

出典:TradingView BTC/USD 日足(2025年5月~現在まで)
ビットコインの短期的な日足チャートを俯瞰すると、年初に描かれた強気シナリオは一旦白紙に戻ったと判断せざるを得ない。
年初には、投資家心理の節目である9万ドルの大台を一時的に回復し、さらには20日移動平均線(MA)をも上抜ける局面が見られた。
しかし、市場が期待したこのブレイクアウトは結果としてフェイクに終わり、再び20日MAを割り込む展開に。相場の主導権は完全に売り方に握られている状況だ。
もっとも、前日の反発によって8万8000ドル台を奪還した点は、下値支持意識の強さを示すポジティブな兆候と言える。
今後の焦点は、8万4000ドルから8万6000ドルに形成されているサポートゾーンを死守し、底堅さを証明できるかにある。
ここからの復活シナリオを描くのであれば、まずはこの水準で価格を安定させ、エネルギーを充填する日柄調整が必要だ。
その上で、再び9万ドルの大台を明確に超え、さらに現在はレジスタンスとして機能している20日MA(約9万1500ドル)および100日MA(約9万4500ドル)を、日足の実体ベースで力強く上抜くことが求められる。
これらの複数の障壁を突破して初めて、ビットコインの強気相場が再起動したと断定できるだろう。
【1/27イーサリアム価格分析】2900ドルサポートで踏みとどまれるか

出典:TradingView ETH/USD 日足(2025年5月~現在まで)
イーサリアム価格は現在、中長期的なトレンドの成否を分かつ極めて重要な局面に立たされている。
昨年10月下旬に発生した、20日MAが100日MAを割り込むデッドクロスの影響は依然として根深く、市場には戻り売り圧力が常態化した。
2026年初頭に記録した上昇分はすでに解消し、現在は昨年12月の安値圏にあたる2900ドルのサポートラインまで押し戻されている状況だ。
今後の焦点は、2800ドルから2900ドルの水準のサポートを維持できるかに集約される。この価格帯は昨年11月以降、すでに3度にわたって下値を支えた実績があり、トリプルボトムに近い底堅い形状を成している。
買い方にとっては最終防衛線であり、もしこの防衛線の死守に成功すれば、直近の調整局面は完了したと判断できる。
その場合、まずは3200ドルから3300ドルのレンジへの回帰が現実的なターゲットとなるだろう。
ただし、明確な下げ止まりのシグナルを確認するまでは、安易な値ごろ感によるエントリーを避け、慎重なスタンスを維持すべき局面であることに変わりはない。
【1/27リップル価格分析】トレンド転換を巡る分水嶺の攻防

出典:TradingView XRP/USD 日足(2025年5月~現在まで)
2025年7月から半年以上にわたって上値を切り下げてきたリップルだが、2026年の幕開けとともに相場の潮流には変化が生じている。
特筆すべきは、長期にわたり価格を抑え込んできた20日および100日MAを、日足の実体ベースで一時的に上抜けた点だ。
これは単なる一時的な買い戻しにとどまらず、市場の需給バランスが構造的な転換期を迎えたことを示唆する重要なシグナルといえる。
しかし、直近のプライスアクションを詳細に分析すると、楽観視できない局面も浮き彫りになる。
一度は突破した20日移動平均線を再び下回り、現在は先月安値圏である1.80ドル付近まで押し戻されている。
RSI(相対力指数)は43近辺で推移しており、売り圧力が完全に消失したわけではないものの、過熱感のない中立的な状態を維持している。
当面の焦点は、1.85ドルから1.90ドルの価格帯で売り圧力をいかに吸収し、底堅さを証明できるかに集約されるだろう。
この水準は昨年からすでに3度の防衛に成功しており、テクニカル的なサポート基盤は極めて堅固であると判断できる。
今後、このサポートゾーンでの値固めが成功すれば、調整一巡を経て再上昇に向けた理想的なセットアップが完了する。
強固な支持線を背にした反発が確認できれば、本格的なトレンド転換への期待は一気に現実味を帯びてくるはずだ。