WLFIトークン、取引開始へ|時価総額2.3兆円規模か

World Liberty Financialは16日、コミュニティ投票の結果を受け、ガバナンストークンWLFIの取引を今後6〜8週間以内に開始すると発表した。
このプロジェクトは、ドナルド・トランプ米大統領とその家族が支持する分散型金融(DeFi)プロトコルであり、コミュニティによるガバナンスを重視している。
コミュニティ投票で取引開始を承認、時価総額は2兆円超えか
WLFIトークンの取引開始は、7月10日から17日にかけて実施された投票で、トークン保有者の99.94%という圧倒的多数の賛成により決定された。
これまでWLFIトークンは譲渡不可能なガバナンス専用の手段だったが、この決定により市場での売買が可能になる。
同プロジェクトは2回のプレセールを通じて、合計5億9,000万ドル(約873億2,000万円)の資金を調達している。2024年10月のラウンドでは200億トークンが、2025年1月のラウンドでは50億トークンが販売された。
プレセール価格に基づくと、WLFIの完全希薄化後の時価総額は160億ドル(約2兆3,680億円)に達すると予測されている。この規模は、現在の暗号資産(仮想通貨)市場において、ランキング11位に相当する大きさである。
段階的アンロックと資本集中の課題
WLFIは、市場の需給バランスを管理し、急激な価格変動を防ぐため、段階的なアンロック戦略を採用する。
取引開始時にロックが解除されるのはプレセールで購入されたトークンの一部のみで、完全なアンロックには追加のコミュニティ投票が必要となる。
また、公平性を確保し長期的な視点に立つため、創設者やアドバイザー、開発チームに割り当てられたトークンは、今回の取引開始時には一切アンロックされない。
一方で、このプロジェクトには資本集中のリスクも指摘されている。総供給量の40%をトランプ家が管理しており、Justin Sun氏やAqua 1 Foundationといった大口保有者も存在する。このような状況は、一部の利害関係者が大きな影響力を持つことになり、分散型ガバナンスの理念を損なう可能性がある。
WLFIは今後、追加のプレセールは行わず、中央集権型取引所(CEX)や分散型取引所(DEX)への上場、および報酬プログラムに注力する方針だ。取引開始は2025年9月上旬を見込んでいる。