英スタンダードチャータード、BTC・ETHの現物取引を開始

ビットコイン(BTC)
暗号資産ライター
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最終更新日: 

英国金融大手のスタンダードチャータード銀行は15日、機関投資家向けに暗号資産(仮想通貨)の現物取引デスクを新設したことを明らかにした

同サービスは英国を拠点とし、ビットコイン(BTC)およびイーサリアム(ETH)の現物取引を提供する。

同銀行は、システム上重要な銀行として初めて、引き渡し可能な仮想通貨取引を直接提供する事例であると明らかにしている。サービスは初めにアジアと欧州の取引時間帯で開始され、将来的には週5日24時間体制への拡大が見込まれているという。

大手銀行による初の仮想通貨現物取引

新サービスは、多国籍企業や資産運用会社等の機関投資家を対象としている。顧客は、同銀行が確立した外国為替(FX)取引インフラを介して、使い慣れたインターフェースでビットコインおよびイーサリアムを取引できる。

これにより、機関投資家は既存のリスク管理及びコンプライアンス体制に沿って仮想通貨市場へアクセス可能となる。

資産保管は、第三者のカストディアンまたは、同銀行関連のZodia Custodyソリューションを活用する。同銀行は過去にも、70種類以上の仮想通貨を扱うZodia Marketsや、機関投資家向け資産トークン化サービスLibearaを展開してきた。

今回の動きは、デジタル資産分野における取り組みをさらに強化するものだ。

機関投資家の需要拡大が背景に

今回のサービス開始は、機関投資家の仮想通貨需要拡大を背景としている。

最近、ビットコインは史上最高値の約12万2000ドルを記録し、イーサリアムも3000ドルを超えるなど、市場が活況を呈している。

各国の規制当局が仮想通貨枠組みを明確化する中、伝統的金融機関はコンプライアンス遵守しつつ、サービス提供を加速している。同銀行のビル・ウィンターズCEOは、デジタル資産への安全かつ効率的なアクセス提供を目標と述べた。

今後、同銀行は直接資産保有を伴わず価格変動リスクを引き受けるノンデリバラブル・フォワード(NDF)の導入も計画している。

今回の新サービスは、伝統金融と仮想通貨市場の橋渡し役として銀行の地位を確固たるものにすると期待されている。

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