韓国最大手Upbit、独自L2ブロックチェーン「Giwa」開発か

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韓国最大の暗号資産(仮想通貨)取引所Upbitは9日、独自ブロックチェーンGiwaの開発を示唆するカウントダウンサイトと商標登録出願を開始した。

この動きは、韓国で圧倒的なシェアを持つ同社が、国内のWeb3インフラを自ら構築する可能性を示しており、市場に大きなインパクトを与えるものとして注目されている。

信頼される独自ブロックチェーン「Giwa」の背景

Giwaの公式サイトには「形だけでなく、信頼される構造を」というモットーが掲げられており、堅牢なブロックチェーンインフラ構築への強い意志がうかがえる。

このプロジェクト名は、連結されたモジュール設計を象徴する韓国の伝統的な瓦(giwa)にちなんでいるとの見方が強い。

Giwaの親会社であるDunamu社は、「GIWA」の名称と関連ロゴの商標保護を正式に出願しており、プロジェクトへの本格的な取り組みが確認された。

複数の情報筋は、Giwaがレイヤー1ブロックチェーンとして機能すると報じている。一方で、UpbitはGiwaがL1またはレイヤー2ソリューションのどちらになるかについては公式に認めていない。

今回のGiwaプロジェクトは、Upbitが2025年7月にフィンテックプラットフォームのNaver Payと提携し、韓国ウォン建てのステーブルコインを立ち上げた戦略と時期が重なる。

韓国市場と仮想通貨規制動向への影響

韓国国内の厳しい規制環境は、Giwaのアーキテクチャに影響を与える重要な要因と見られている。アナリストは、相互運用性を維持しつつコンプライアンス要件を満たすため、L2ソリューションが採用される可能性も指摘している。

韓国政府がデジタル資産規制に注力する中、ウォンに裏付けられたステーブルコインのための国内ブロックチェーンインフラへの市場需要は高まっている。

Upbitは韓国の仮想通貨市場で圧倒的な地位を占めており、同社の新プラットフォームは国内のWeb3普及と流動性の力学に大きな変化をもたらす可能性がある。

Giwaの全容は、2025年9月9日に開催されるUpbit Developer Conferenceで公開される見通しだ。

同カンファレンスのテーマ「ブロックチェーン、主流へ」は、Upbitが韓国市場における伝統的な金融とブロックチェーン技術の橋渡し役を担うという野心を示唆している。

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