ソニー銀行、Web3子会社BlockBloomが10月1日事業開始

ソニー銀行は25日、Web3関連事業を担う子会社のBlockBloom株式会社が10月1日に事業を開始することを明らかにした。
同行は、 Web3市場の拡大を見据え、金融とテクノロジーの融合による新たな価値創出を目指す。
Web3市場へ本格参入、新会社BlockBloom設立
同行は5月の取締役会決議に基づき、銀行法の他業銀行業高度化等会社としてWeb3関連事業を担う100%子会社の設立準備を進めてきた。
当初の準備会社から8月28日に商号をBlockBloom株式会社に変更し、資本金3億円で事業を開始する。
BlockBloomは、ファンとアーティスト、デジタルとフィジカル、法定通貨とデジタル資産をつなぐ世界の実現をミッションとしている。
スローガン、ゼロから咲かせるのもと、Web3時代の新たな感動体験と収益機会を、ユーザーと企業の双方に提供します。
金融とテクノロジーの融合で新たな価値創出へ
新会社設立の背景には、ブロックチェーン技術が多様なサービスに組み込まれ、デジタル資産と親和性の高いWeb3市場が拡大していることがある。
ソニー銀行は、NFTや暗号資産(仮想通貨)のウォレット、仮想通貨交換サービスといったデジタル資産関連の金融サービスの重要性が増していると分析している。
特にビットコイン(BTC)のような主要なデジタル資産の取り扱いは、サービスの核となる可能性がある。
BlockBloomの主な事業内容は、ブロックチェーン技術を活用した各種Web3事業の企画・実施と、Web3への参入を検討する企業向けのコンサルティングサービスの2つだ。
これらを通じて、従来の金融サービスの枠を超えたDeFiの新たな可能性も追求する。
ソニー銀行は既にスマートフォンアプリSony Bank CONNECTや、Polygon Labsなどと協力したステーブルコイン発行実験でWeb3分野での知見を深めている。
今後、これらの経験とソニーグループの資産を活かし、BlockBloomのWeb3事業と既存の金融サービスを統合することで、新たなユーザー体験の創造を図る。
この動きは、従来の金融サービスと急成長するWeb3エコシステムの間に橋を架けるという、同行の強い意志の表れと言える。