ソラナ、インフレ率低下を加速させる新提案|発行量を大幅削減へ

暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)のコミュニティは21日、インフレ率の低下速度を加速させる新たな提案「SIMD-0411」に関する議論を開始した。
この提案は、インフレ率の年間低下率(ディスインフレ率)を現在のマイナス15%からマイナス30%へ倍増させる内容だ。
提案文書によると、現在のソラナのインフレ率は4.18%であり、現行スケジュールでは長期目標である1.5%に到達するまで約6.2年かかるとされている。
今回の調整が適用されれば、この期間は約3.1年に短縮され、2029年初頭に目標値へ到達する可能性が高まる。
インフレ率の目標到達を3年短縮
今回の提案を主導したのは、ブロックチェーンインフラ企業HeliusのLostin氏らだ。
同氏らは今回の見直しについて、ソラナのインフレ最終目標を変更するものではなく、その到達速度を調整するための措置だと説明している。
具体的には、インフレ率は初年度に4.18%から3.21%に低下し、3年目には1.56%に到達する計画が示されている。
インフレ計算式の変数を1つ変更するだけで済む為、技術的なハードルは低く、現在はバリデータやステークホルダーによる影響評価が進められている段階だ。
供給量の削減とステーキングへの影響
提案の目的は、将来的なSOL供給の膨張を抑制することにある。試算では、今後6年間で約2230万SOLの発行が削減される見通しだ。
現在の市場価格126.62ドルを基準とすると、約29億ドル規模の価値に相当する。
一方で、新規発行量の減少はステーキング報酬の低下につながる。
予測では、名目上のステーキング利回りは現在の6.41%から初年度に5.04%へ低下、2年目には3.48%、3年目には2.42%まで減少する可能性が示されている。
バリデータへの影響については、初年度に収益性を失うと予想されるのは全845バリデータのうち約10者にとどまるとされ、限定的な範囲に収まる見込みだ。
提案者らは、より迅速なスケジュールが長期保有者や機関投資家に予測可能性を提供し、ネットワークの健全な発展につながると強調している。
今回の提案が可決されれば、Solanaは主要アルトコインの中でも、より持続可能で予測可能な経済モデルを持つチェーンとしての地位を強める可能性がある。