【1/9相場分析】ビットコイン一時9万ドル割れ、ETF流出重荷に

ビットコイン(BTC) 価格分析
暗号資産アナリスト
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最終更新日: 
免責事項:本記事の価格予測は、入手可能なデータやトレンドに基づいたCrypto News Japan独自の相場分析を示したものであり、投資アドバイスを構成するものではありません。暗号資産は変動が激しく、将来価格の確実な保証はできません。資金の一部または全額を失う可能性があることを理解した上で、必ずご自身の調査およびリスク許容度に基づいて投資判断を行ってください。

ビットコイン(BTC)は9日、2日続落となり、心理的節目とされる9万ドルを一時的に下回った。

12月上旬以降、強固なレジスタンスとして意識されてきた9万5000ドル水準を突破できず、上値の重さが改めて浮き彫りとなった。

この下落を受け、暗号資産(仮想通貨)市場全体の時価総額は前日比2.6%減の3兆700億ドルまで縮小。

2026年初頭にかけて続いていた強気相場の勢いは、一時的に後退したとの見方が広がってる。

ビットコイン現物ETFから資金流出が加速

今回の調整局面を主導したのは、リスク資産全般に波及した利益確定売りの動きだ。

S&P500指数の反落や米株先物の軟調推移と連動し、ビットコイン価格も下値を模索する展開となっている。

とりわけ警戒すべきは、相場を牽引してきた機関投資家の動向だ。

SoSoValueのデータによれば、米国の現物ビットコインETFは火曜日に2億4300万ドル、続く水曜日には4億8600万ドルの純流出を記録した

年初の数日間で観測された12億ドル規模の流入から一転、資金引き揚げが加速している形だ。

高値圏の維持にはビットコインETFへの持続的な資金流入が不可欠であり、この逆回転は相場にとって重い足枷となる。

雇用統計を前に高まる不透明感

マクロ環境に目を転じると、地政学リスクと米財政政策のジレンマが複雑に絡み合う。

米国によるベネズエラ介入やトランプ政権が掲げる「国家安全保障第一」に基づく国防費増額案(2027年に5000億ドル)は、財政赤字の拡大を招き、法定通貨の価値毀損ヘッジとしてのBTC需要を喚起する可能性がある。

しかし、これは同時に国債増発による金利高止まりのリスクも孕んでおり、金利を生まない仮想通貨にとっては逆風となる諸刃の剣だ。

目先の焦点は、政府閉鎖明け初の信頼できるデータとなる明日の米雇用統計だ。

市場予想(雇用増6万人、失業率4.6%)通りの労働市場軟化が確認されれば年内の利下げ期待が高まるものの、先日のISM非製造業景況指数は14ヶ月ぶりの高水準(54.4)を示した。

主要セクターの堅調さと労働データの弱さが混在する状況下では、FRBは政策変更に慎重にならざるを得ず、ビットコイン市場の不透明感は容易には払拭されないだろう。

【1月9日最新】ビットコイン価格分析:9万ドル攻防と次なる一手

ここからは、直近のビットコイン価格の動きをテクニカル指標とともに分析し、今後の相場展開を展望する。

週足分析:100週移動平均線が長期トレンドの生命線

BTC週足チャート

出典:TradingView BTC/USD 週足(2022年~現在まで)

大局的な視点である週足チャートを確認すると、2023年秋に発生した20週・100週移動平均線のゴールデンクロス以降、構造的な上昇トレンドは依然として崩れていない。

しかしながら、足元の価格が短期的な強弱の分岐点となる20週線を下回って推移しており、上昇モメンタムの一時的な減退は否めない状況だ。

現在、市場参加者が最も注視すべきは、8万6000ドル近辺に位置する100週移動平均線での攻防だ。

過去の調整局面においても、このラインはサポートとして機能してきた実績がある。

目先はこの水準で下げ止まり、反発の形状を作れるかが、長期的な上昇シナリオ維持のための分水嶺となる。

日足分析:下ヒゲ反発が示唆する底堅さと9.5万ドルの壁

BTC日足チャート

出典:TradingView BTC/USD 日足(2025年6月~現在まで)

日足レベルでは、明確な潮目の変化が観測される。

昨年10月のデッドクロス以降続いていた上値の重さが、年明けとともに払拭されつつある。

特に、短期トレンドの指標である20日移動平均線をブレイクし、心理的節目である9万ドルを回復した点は、地合いの好転を示すポジティブなシグナルだ。

直近のプライスアクションでも、一時的に9万ドルを割り込む場面が見られたものの、20日線上で長い下ヒゲを形成して反発。

同水準における押し目買い意欲の強さを物語っている。

RSI(相対力指数)も54付近と中立領域にあり、過熱感なく上値を追う余地は残されている。

ただし、本格的な上昇トレンドへの回帰を宣言するには、昨年12月以降、厚い売り板が存在する9万4500~9万5000ドルのレジスタンスゾーン突破が不可欠だ。

この水準を出来高を伴って明確に上抜けることができれば、調整局面の終了と新たな上昇トレンド入りが確実視されるだろう。

今後のビットコイン相場展望(要点)

  • 長期サポートの死守: 長期トレンド維持のためには、週足100週移動平均線が通る8万6000ドル水準の死守が絶対条件となる。
  • 短期的には買い優勢: 日足20日移動平均線での下ヒゲ反発は、9万ドル付近のサポート機能を確認させるものであり、底堅さを示唆している。
  • トレンド転換の条件: 本格的な強気相場再開には、9万4500~9万5000ドルのレジスタンスゾーンを明確にブレイクする必要がある。
  • RSIの余地: RSIは54付近と過熱感がないため、レジスタンス突破のトリガーとなる材料次第で、さらに上値を伸ばすポテンシャルを秘めている。

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