PUMPトークン、取引開始後に53%高騰|評価額9000億円超え

ミームコイン発行プラットフォームPump.funが開発したPUMPトークンは15日、主要な取引所で正式に取引を開始した。
ミームコイン分析プラットフォームGMGNのデータによると、協定世界時17時13分時点でトークン価格は0.0061301ドルを付け、完全希薄化後評価額は61億3000万ドルに達している。
これは、公募価格である0.004ドルから約53.25%の上昇となる。
ICOの成功と市場の期待感
ミームコインPUMPトークンは、12日に行われたICOで大きな注目を集めた。
このICOでは、総供給量の33%にあたる1500億トークンが販売され、わずか12分で5億ドルの資金調達を完了した。
この迅速な完売は、市場参加者からの強い信頼と期待を反映している。
トークンはICOから48時間から72時間後に送金可能となったが、当初は即時の売却を防ぐために送金が制限されていた。
こうした措置にもかかわらず、取引開始後の価格は、ICO価格を大幅に上回る結果となった。
上場前から高まる熱気
PUMPトークンへの関心は、公式な取引開始前から高まっていた。ハイパーリキッドプラットフォームでは、上場前の時点でビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)に次ぐ3番目に高い出来高を記録した。
これは、他の主要な暗号資産(仮想通貨)に比べてレバレッジが低いにもかかわらず達成されたもので、市場の強い好奇心を示している。
プレマーケット取引では、PUMPの評価額が一時72億ドルに達する場面もあったが、その後は取引開始時の価格帯まで落ち着いた。
このボラティリティは、新しい仮想通貨に対する市場の熱狂を物語っている。
分散型と中央集権型の取引構造
取引の大部分はDEXとCEXに分かれている。
データによると、Pumpswap、レイディウム、MeteoraなどのDEXでの取引が全体の約55%を占める一方、バイビットやクーコインといったCEXが残りの取引量を担っている。
大手取引所のバイナンスは、上場後にPUMP先物契約を標準モードへ移行させるなど、市場の動きに対応している。
なお、今回のICOは規制上の理由から、米国および英国の居住者は参加対象外とされた。