暗号メール大手プロトンがビットコイン専用ウォレット発表

DeFi 仮想通貨
暗号資産ジャーナリスト
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スイスの暗号化メール大手プロトンは24日、ビットコイン専用の自己管理型ウォレット「プロトンウォレット」を発表した。同社の暗号化技術を活用し、初心者にも使いやすい革新的な機能を多数搭載している。

プロトンは2014年に欧州原子核研究機構(CERN)の科学者チームによって設立された企業で、エンドツーエンド暗号化を組み込んだメールサービス「プロトンメール」を提供している。現在、1億人以上のユーザーを抱える暗号化メールの大手だ。

プロトンウォレットの革新的機能

プロトンウォレットは、同社が長年培ってきた暗号化技術を活用し、ビットコインの安全な保管と送受金を可能にする。最大の特徴は、メールアドレスを使ってビットコインを送受金できる「Bitcoin via Email」機能だ。これにより、複雑なウォレットアドレスを使わずに、簡単にビットコインの取引ができるようになる。

Proton Wallet インフォグラフィック

その他の主な特徴は以下の通り。

  • 自己管理型: ユーザーが暗号鍵を管理し、プロトンを含む第三者がアクセスできない
  • エンドツーエンド暗号化: 高度なセキュリティを確保
  • 二要素認証: ログイン時のセキュリティを強化
  • プロトンセンチネル: 人工知能(AI)と人間のアナリストを組み合わせた高度な不正アクセス防止システム
  • リカバリーフレーズ: ウォレットの復元に使用する秘密の言葉列

プロトンの仮想通貨への取り組み

プロトンは以前から暗号資産(仮想通貨)に対して前向きな姿勢を示しており、ビットコインでの支払いや寄付を受け付けてきた。また、同社の資金調達時にPayPalから資金を一時的に凍結された経験から、金融の自由の重要性を強調している。

プロトンCEOのAndy Yen氏は、「過去50年で、社会は現金決済からデジタル決済へと移行し、大手銀行やビッグテックが監視可能な状況になり、プライバシーが侵食されてきました。これらの傾向は、個人の利益に合致しない中央機関や仲介者に莫大な力を与えてきました」と述べ、プロトンウォレットの重要性を強調している。

ビットコイン初心者への影響と今後の展望

プロトンウォレットは、150カ国以上でビットコインの購入を可能にする統合機能を備えている。また、初心者向けの包括的なビットコインガイドも用意されている。

オープンソースで公開監査可能なプロトンウォレットは、仮想通貨初心者でも安全にビットコインを利用できる環境を提供している。今後、仮想通貨の普及に伴い、こうした使いやすく安全なウォレットの需要は高まると予想される。

現在、プロトンウォレットはアーリーアクセス段階にあり、Webブラウザ版、Android版、iOS版が提供されている。利用には「Proton Visionary」プランへの加入が必要で、招待制となっている。招待されたユーザーは、さらに限定数の招待を他のユーザーに送ることができる。

関連記事: 【2024年最新版】初心者におすすめな仮想通貨ウォレット10選

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