マイクロストラテジー、ビットコイン購入資金26億ドル調達へ

米企業マイクロストラテジーは20日、ビットコイン(BTC)を追加購入するため、2029年満期の無利息転換社債の発行額を17億5000万ドルから26億ドルへ増額すると発表した。
同社はすでに310億ドル相当のビットコインを保有しているが、更なる積み増しに意欲を示す。
マイクロストラテジーのマイケル・セイラーCEOは「市場からの需要が予想以上に高く、より大規模な資金調達が可能な状況だと判断した」と増額の理由を説明している。
無利息社債で投資家の関心高まる
新規発行される社債の条件は、無利息で2029年満期のシニア債で、適格機関投資家のみが購入できる仕組みだ。
投資家にとって魅力的な点は、満期時に現金かマイクロストラテジーの株式、あるいはその組み合わせで償還を受けられることにある。
同社の株価は近年、暗号資産(仮想通貨)市場の活況を背景に急激な上昇を続けている。現在33万1000ビットコインを保有しており、これは発行可能総量の1.58%に相当する。
ビットコイン価格の高騰に伴い、同社の株価は過去1年で870%以上という驚異的な上昇を記録。今月も最高値を更新し続け、ウォール街の投資家から注目を集めている。
ソフトウェア企業から仮想通貨大手へ変貌
今回の26億ドルという大規模な資金調達が成功すれば、マイクロストラテジーは現在の価格で約2万7450ビットコインを新たに購入できる計算となる。これにより、同社のビットコイン保有量は更に増加する見通しだ。
同社は創業以来、ビジネスインテリジェンスとソフトウェアを主力事業として成長してきた企業だ。
しかし、この大胆なビットコイン投資戦略により、企業としての性格が大きく変貌。
現在では「世界初かつ最大のビットコイン保有企業」として自らを位置づけており、株主価値の評価基準も従来のソフトウェア企業から、ビットコイン関連企業へと一変している。
注目記事
筆者リスト
+ 66人
200万人+
月間読者数
250+
ガイド、レビュー記事
8年
サイト運営年数
約70人
国際的な編集チーム