メタプラネット、100億円の調達完了|ビットコイン投資を強化

日本の投資会社メタプラネットは21日、第11回新株予約権の行使結果を公開し、総額100億円の資金調達に成功したことを明かした。
同社は以前(8月)、新株予約権を株主に無償で発行することを発表し、保有する普通株式1株につき1個の新株予約権が割り当てられている。
「新株予約権」とは、あらかじめ決められた条件や金額で、株式を取得できる権利。企業が、資金調達や役員や従業員の報酬制度として用いられる。
同社の株価は、発表当初700円前後。株主は、1株あたり555円の割引価格で新株を購入できた(9月6日〜10月15日まで)。
約72%が購入された
新株予約権は、約1810万口が発行され、そのうち約1318万口(72.8%)が購入された。払込総額は、10月15日時点で約73億2000万円となるという。
未購入分となる約490万口は、1口あたり22.1円でEVO FUNDに無償で譲渡された。
これにより、新株予約権の発行による資金調達総額は約100億円となった。
ビットコイン購入を進めるメタプラネット
同社は5月、日本の経済危機(円安や長期マイナス金利など)へ対応するため、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を「戦略的財務準備資産」としてポートフォリオ組み込む計画を発表した。
ここ近年は、ドル高円安状態が継続しており、過去5年間で108円から一時160円まで付けた時期もあった。
同社はこれまで、複数回を渡りビットコインを購入してきており、執筆時点で861.4BTCを保有する企業となっている。
そのような戦略的投資を推進するために、社債や新株予約権の発行による資金調達も進めてきており、最大100億超の資金調達、そのうちの85億円分をビットコイン購入に割り当てる計画も発表している。
また、「ビットコイン積立戦略」の強化に向け、仮想通貨交換業者SBI VCトレードとの提携なども進めている。
このような動きを見せたことも起因し、同社の株価は、過去6ヶ月間で200%以上の上昇を見せている。