メタプラネット、ビットコイン80億円分購入|BTC利回り170%

日本の投資会社メタプラネットは4日、ビットコイン(BTC)トレジャリー事業の一環として463BTCを追加購入した。今回の購入総額は79億9500万円で、1BTCあたりの平均購入価格は1726万8320円だった。
この追加購入により、同社のビットコイン総保有枚数は1万7595BTCに達した。
これまでの累計取得総額は約2612億7700万円、全体の平均取得単価は1BTCあたり1484万9528円となる。
8月初の主要購入で戦略継続
今回の購入は、8月に入ってから企業による最初の主要なビットコイン取得事例となった。
メタプラネットのサイモン・ゲロヴィッチ代表取締役社長は、2025年の年初来ビットコイン利回りが170%に達したと報告している。
同社は独自の経営指標BTCイールドを用いて暗号資産(仮想通貨)投資戦略の成果を測定している。
ビットコイン保有総額と完全希薄化発行済普通株式数の比率の変化率を示すもので、2025年7月1日から8月4日までの期間で24.6%を記録した。
四半期別の推移を見ると、2024年7月から9月が41.7%、2025年1月から3月が95.6%、同年4月から6月が129.4%と、継続的に高い水準を維持している。
2027年21万BTC保有目標への道筋
メタプラネットは2024年4月にビットコインスタンダードを採用し、ビットコイン蓄積戦略を開始した。
同社は2025年末まで1万BTC、2026年末まで2万1000BTC、2027年末までに21万BTCを保有する野心的な目標を掲げている。
21万BTCという数値は、ビットコインの総供給量上限2100万枚の1%に相当する。
この水準を保有する企業・機関は世界でも極めて限られており、1%クラブと呼ばれる排他的なグループへの参入を目指している。
現在の保有量は、2027年目標の約8.4%に相当する水準だ。
同社は今年6月、5億5500万株の新株予約権を発行し、約7674億円の資金調達計画を発表しており、この目標達成に向けた財務体制を整えている。