BTC年末価格、12万ドルに下方修正|ギャラクシーデジタル予測

ビットコイン(BTC)
暗号資産ジャーナリスト
監修
最終更新日: 

大手投資会社のGalaxy Digitalは5日、2025年末のビットコイン(BTC)価格目標を18万5,000ドルから12万ドルに引き下げると明かした。

同社のリサーチ部門責任者であるアレックス・ソーン氏が、投資家向けのメモやSNSを通じてこの変更を伝えた。

同氏は「クジラによる分配、BTC以外への関心、企業の財務活動の停滞などが25年のBTCの逆風となった」と述べ、約35%の下方修正に至った経緯を説明している。

同社は以前、2025年上半期に15万ドルを突破し、第4四半期には18万5,000ドルを試すとの強気な予測を発表していた。

「成熟期」入りしたビットコイン市場

今回の目標修正は、ソーン氏が「成熟期」と表現するビットコインの新たな段階を反映している。

この段階は、機関投資家の資金フローが主導し、価格の変動が減少することを特徴とする。

Galaxyの調査によると、下方修正には主に3つの要因がある。

第一に、クジラ(大口保有者)による大規模な分配だ。2025年には5年以上保有されていた約47万BTC(約500億ドル)が移動し、ビットコイン史上2番目に大きな年間移動量を記録した。

ソーン氏は「かつて思想的な初期採用者が保有していたコインが、ようやくその吸収が可能な流動性の高い市場で売却されている」と説明。

これは市場の降伏ではなく、機関化の兆候であると分析している。

AIブームと長期的な見通し

第二の要因は、他の投資テーマへの資金循環である。ソーン氏は「AIの構築やデータセンターへの投資が、2025年に前例のない資金を集めた」と指摘。

流動性が豊富な環境下で、今年は暗号資産(暗号資産)ではなくAIが「今年のホットな取引」として注目された。

第三に、個人参加の減少と企業の財務活動の停滞も影響している。参加者はデータセンターや半導体などの分野で、より具体的な短期リターンを求めている状況だ。

10月10日の市場暴落で仮想通貨先物から約780億ドルの建玉が失われたことも、市場の信頼感を損なう一因となった。

こうした短期的な逆風にもかかわらず、Galaxyはビットコインの長期的な見通しについて「もちろん、長期的な未来は依然として強気だ」と強調している。

ソーン氏は現在の市場を弱さではなく再分配の局面と捉えており、「ビットコインが10万ドルを維持できれば、約3年にわたる強気市場の構造的完全性は保たれる」との見方を示した。

ビットコインは現在、金や高ベータ株のように「爆発的ではないが、より安定的で政策に敏感な」資産として振る舞い始めている。

同社は、仮想通貨の100倍や1000倍といった急激な価格上昇の時代は終わった可能性に触れつつも、年末までには以前の最高値に近づく可能性があると予測している。

一方ビットコイン価格は、2025年10月に記録した過去最高値の12万6,000ドル超から約18.2%低い水準を推移している。

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