レイヤー1チェーン「Sonic」がメインネット公開

Sonic Labs(旧Fantom財団)は18日、レイヤー 1ブロックチェーンSonic(旧Fantom)のメインネットを公開した。
FantomはEVM互換のレイヤー1ソリューションとして、日本のDeFi(分散型金融)ユーザーにも馴染みが深い。
今回のリブランディングに伴い、同ブロックチェーンの基軸通貨FTMも「S」にアップグレードされる。
所定の手続きを行うことで、FTMトークンからSonicチェーンの基軸通貨「S」に変換できる。
今後、Sトークンのエアドロップも予定されている。全供給量の6%にあたる1億2000万Sが配布される予定で、初日に割り当ての25%を受け取ることができ、残りの75%は270日間で分配される仕組みとなっている。
配布は「Sonicポイント」に基づき、パッシブならびにアクティブなユーザーが対象となる。
Sonicの特性と機能
SonicはEVM互換性のあるレイヤー1チェーンで、一秒あたり1万5000トランザクション(TPS)を実現し、実負から完了までの時間もほぼ即時という速さを持つ。
さらに、メタマスクやRabby、OKXなどの主要ウォレットプロバイダーに対応している。
Sonic Labsは5月に戦略的資金購集ラウンドで10億5000万円を購集した。このラウンドはHashed Fundが主導し、Aaveのスタニ・クレチェフ氏やCompound Financeのロバート・レシュナー氏などがエンジェル投資家として参加した。
Fantomの後継チェーンとしての使用を予定するSonicは、最高時に8億1000億円の総固定価値(TVL)を2022年に達成。ただし、2024年の平均TVLは、DeFiLlamaによると100億4000万円であった。
なお、Sonic Labsのマイケル・コンCEOは、次のように述べている。
Sonicは、オペラチェーンのすべての実行スタックを再設計および最適化した技術チームによる2年半以上の努力の集大成であり、データベースやストレージなどの多くの改善も含まれています。これにより、ノードの運用がはるかに簡単かつ安価になります
Sonic普及に向けたイノベーターファンドを設立
Sonic Labsは普及促進のため、トレジャリーから最大2億枚のSトークンを提供するイノベーターファンドを設立している。
この取り組みには、Hashed、Signum Capital、UOBベンチャーマネジメントといったベンチャーパートナーに加え、戦略的なエンジェル投資家も参加している。
Sonicネットワークの多層的なインセンティブ戦略により、開発者とユーザー双方が恩恵を受けるエコシステムが形成されつつある。