イーサリアム、Pectraアップグレードでテストネットに障害発生
イーサリアム（ETH）開発者チームは24日、ホレスキーテストネットワーク上でPectraアップグレードを開始したが、直後にトランザクション確定に問題が発生した。
暗号資産（仮想通貨）ベンチャーキャピタル会社ドラゴンフライのデータアナリスト、ヒルドビー氏によると、導入後、「バグのあるコード」が原因で約2時間ダウン。このバグにより、ほとんどのイーサリアムクライアントが無効なブロックを受け入れ、トランザクションを確定できない状態に陥った。
開発者チームが問題解決に奔走
現時点で、ホレスキーのトランザクション確定問題はまだ解決していない。しかし、仮想通貨の開発者たちは問題解決に取り組んでいると表明している。
イーサリアム開発者のマリウス・ファン・デル・ワイデン氏は25日、X（旧Twitter）への投稿で、クライアントチームがすでにデバッグを行い根本原因を特定したと述べた。
しかし、「状況の複雑さ」と「ノードの大多数が間違ったチェーン上にある」ため、復旧作業は難航している状況だ。
一方、イーサリアム財団の別の開発者は同じく25日、Xへの投稿で、このバグはビットコイン（BTC）などのメインネットの稼働には影響せず、ホレスキーの設定に関連する問題に限定されると説明した。
Pectraアップグレードの意義とイーサリアムの今後
Pectraは、今年予定されている2つの主要なイーサリアムネットワークアップグレードのうちの1つ。このアップデートでは、アカウントの抽象化やレイヤー2のスケーラビリティなど、仮想通貨エコシステム内でいくつかの改善が実施される予定となっている。
今回の問題がPectraのメインネットローンチスケジュールにどのような影響を与えるかについては、現時点で詳細は明らかになっていない。開発者たちは引き続き復旧作業と原因分析を進めている段階だ。
このような取り組みは、分散型金融（DeFi）エコシステム全体の安定性と将来性に大きく関わっており、イーサリアムプラットフォームの信頼性向上に貢献している。
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約70人
