イーサリアム、2.2%下落|Bybitのハッキング事件を受けて

イーサリアム(ETH) 価格分析
暗号資産アナリスト
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最終更新日: 
免責事項:本記事の価格予測は、入手可能なデータやトレンドに基づいたCrypto News Japan独自の相場分析を示したものであり、投資アドバイスを構成するものではありません。暗号資産は変動が激しく、将来価格の確実な保証はできません。資金の一部または全額を失う可能性があることを理解した上で、必ずご自身の調査およびリスク許容度に基づいて投資判断を行ってください。

イーサリアム(ETH)は22日、24時間比で2.2%下落し、2,680ドル台を推移している

BybitハッキングによるETH価格への影響

21日、仮想通貨(暗号資産)取引所Bybitが自社のウォレットがハッキングされ、イーサリアムベースの資産約14,4億ドルが盗まれたことを発表した。

これにより、イーサリアム価格は2,850ドルをピークに急落した。

攻撃者は401,347 ETH(約11.2億ドル)、90,376stETH(約2.53億ドル)、15,000cmETH(約4,413万ドル)、8,000mETH(約2,300万ドル)を盗み取った。

この事件によって、イーサリアム市場は急激に動き、特にイーサリアム先物市場では過去24時間で約1.36億ドルのポジションが清算された。

ロングとショートポジションの清算額はそれぞれ約6,635万ドルと7,000万ドルに達している。

Bybitの対応と市場の反応

ハッキング後、仮想通貨コミュニティではBybitがイーサリアムを市場から大量に購入し、顧客への返金を行うことで価格を押し上げるとの見方が広がった。

しかし、BybitのCEOであるBen Zhou氏はXのライブストリームで、イーサリアムを購入するのではなく、ブリッジローンを利用して出金対応を行うと明言した。

Zhou氏によると、仮想通貨取引所Bybitは既に盗まれたイーサリアムの約80%をブリッジローンとして確保し、流動性確保のために活用しているという。

このブリッジローンは短期的な資金調達手段として、顧客の出金に必要な現金フローを即座に確保するためのものだ。

Zhou氏は、「イーサリアムを購入するにはその規模があまりにも大きすぎる」とも述べ、現状の対応としてはブリッジローンが最適であるとの考えを示した。

市場はこの対応に対して冷静に反応し、イーサリアム価格は回復には至らなかった。

【2月22日最新】イーサリアム(ETH)の価格分析

イーサリアムは、2024年の仮想通貨市場が強気相場だったこともあり、2024年11月から本格的な上昇を開始した。

ETH週足チャート
出典:TradingView ETH/USD 週足 (2023年~現在まで)

イーサリアムは、2023年11月のゴールデンクロスを契機に強い上昇を見せ、2000ドルから4000ドルまでの2倍の値上がりを達成。

しかし、2024年に入ると、4100ドルの壁に3度も挑戦しながらも突破には失敗した。

その後、価格はピークをつけた4100ドルから下落を始め、現在は100週移動平均線をサポートとして推移している。

2月初旬には100週移動平均線を下抜けた後、トレンドライン上で反発が確認された。

このトレンドラインは、現状サポートとして機能しており、今後の価格動向にとって重要なポイントとなる可能性が高い。

短期的な下降トレンドの兆しが見られたが、サポートが機能しているため、回復に向かう期待も膨らむ。

ETH日足チャート
出典:TradingView ETH/USD 日足 (2024年10月~現在まで)

一方、日足チャートでは、1月下旬に20日移動平均線と100日移動平均線がデッドクロスを形成し、短期的には下降トレンドが確認された。

2月初旬の2160ドルへの急落後に反発し、2500ドルから2800ドルのレンジ内での横ばいが続いている。

このレンジ内での方向感を欠いた動きが続く中、売り圧力が強いことは依然として懸念材料だ。

今後、2530ドルを下回ると2200ドルへの下落が加速する可能性が高く、逆に2850ドルを突破すれば、3300ドル付近までの上昇余地が開ける。

現在は、レンジ内での動きが続く局面ではあるが、上昇に向けては2850ドルの突破が必要不可欠だ。

イーサリアム価格分析のキーポイント

  • 100週移動平均線とトレンドラインがサポートとして機能
  • 現在は2500ドル~2800ドルのレンジで横ばい
  • 2530ドルを下回ると、2200ドルへの下落リスク
  • 2850ドルの突破で3300ドルへの上昇余地が広がる

免責事項:本記事の価格予測は、入手可能なデータやトレンドに基づいたCrypto News Japan独自の相場分析を示したものであり、投資アドバイスを構成するものではありません。暗号資産は変動が激しく、将来価格の確実な保証はできません。資金の一部または全額を失う可能性があることを理解した上で、必ずご自身の調査およびリスク許容度に基づいて投資判断を行ってください。

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