エリック・トランプ氏、ビットコイン100万ドル到達を予測

ドナルド・トランプ大統領の息子であるエリック・トランプ氏は8月29日、香港で開催されたビットコイン・アジア・カンファレンスに出席した際、ビットコイン(BTC)は100万ドルに達するとの強気予測を語った。
同氏は「市場に参入するのに大きな資金は必要ない」と強調。ビットコインは小分けで購入できるように設計されており、初期投資の額にかかわらず、少額からでも参入すべきだと投資家に呼びかけた。
JUST IN: 🇺🇸 Eric Trump says, “There is no question #Bitcoin hits a million dollars.” 🚀
— Bitcoin Magazine (@BitcoinMagazine) August 29, 2025
“Everyone is buying Bitcoin” pic.twitter.com/PEzRZK8Zgk
機関投資家の需要増と供給減が背景に
トランプ氏はビットコインの将来価格に強気な姿勢を示す理由として、需要と供給の両面を挙げた。
まず需要面では、機関投資家による関心の高まりを指摘。自身の海外出張経験を踏まえ、「中東の王族から大手企業まで、誰もがビットコインを保有したがっている」と述べ、需要は米国だけでなくアジア、アフリカ、ヨーロッパへも広がっていると強調した。
さらに政府系ファンドや金融機関、プライベートオフィスの参入も進み、事例としてゲームストップ社やトランプ・メディア社の資産蓄積が紹介された。
一方、供給面ではメタプラネット社のサイモン・ゲロビッチ氏との会話を引用し、「取引所でビットコインを見つけるのは日に日に難しくなっている」と言及。
店頭取引(OTC)デスクの保有量が過去最少水準にある中で需要が拡大しており、需給バランスの深刻な不均衡が生じていると分析した。
こうした発言は、トランプ家が「ビットコインコミュニティと強固な関係」を築く中で行われたものであり、同氏は父ドナルド・トランプ大統領がコミュニティから強い支持を受けてきたことを改めて強調した。
仮想通貨業界への関与を深めるトランプ氏
今回の会議出席は、トランプ氏が暗号資産(仮想通貨)分野で存在感を広げる取り組みの一環だ。
兄のドナルド・トランプ・ジュニア氏とともにビットコインのマイニング企業American Bitcoinを共同設立し、同社はすでに2億2000万ドルを調達。9月には合併を経てナスダック市場に上場する計画を進めている。
公の場でトランプ氏は、ビットコインの発行上限が2100万枚に固定されている点を強調し、それを「伝統的な不動産に対する理想的なヘッジ」と位置づけた。
さらに「仮想通貨の参加者は金融革命の1ヤードラインに立っている」と語り、この革命は中央管理者を必要としないDeFiの発展によって加速していくと指摘した。