米上場企業、1800万ドルでZEC購入|株価は1カ月で469%急騰

米ナスダック上場のサイファーパンク・テクノロジーズは18日、暗号資産(仮想通貨)ジーキャッシュ(ZEC)を追加購入した。
同社は約1800万ドルを投じて2万9869ZECを取得し、平均取得単価は602ドルとなった。
これにより、同社の保有総額はZEC全供給量の1.43%に到達した。
以前の購入分と合わせると、同社は合計で23万3644ZECを保有している。
平均取得価格は291ドルで、現在の市場価格は626ドル前後であることから、同社は約120%の含み益を抱えている。
ZEC価格15倍上昇、株価も連動
サイファーパンク・テクノロジーズのZEC追加購入により、同社の株価は過去1カ月で469%上昇した。
アルトコインZECの価格は9月初旬から15倍以上に高騰し、過去1カ月だけでも125%上昇している。
一方、ビットコイン(BTC)価格は過去1週間で12%下落し、8万8000ドル台まで落ち込んでいる。
同社は今月初旬、ウィンクルボス・キャピタルが主導する5890万ドルの資金調達を完了し、ZEC中心の資産運用戦略へ転換。
同社にはジェミニ取引所のタイラー・ウィンクルボス共同創設者とキャメロン・ウィンクルボス氏が支援している。
先週、同社はキング・オエイ投資家を取締役に、ウィンクルボス・キャピタルのウィル・マキヴォイ氏を取締役兼最高投資責任者に任命している。
プライバシー重視の戦略に市場が反応
アナリストは、ZECの急騰についてビットコインの透明性への懸念が背景にあると分析する。
現物ビットコインETF承認で仮想通貨が主流金融に組み込まれる中、取引を追跡されにくいプライバシー機能を求める投資家が増えている。
サイファーパンク社は、ZECを「資産形態のデジタルプライバシー」と位置づけている。
同社のアプローチはストラテジー社の戦略に似ているが、価値の保存だけでなく財務プライバシーの確保に重点を置いている点が異なる。
ジーキャッシュは2016年にエドワード・スノーデン氏の協力を得て開発され、ゼロ知識証明を用いて取引を「シールド」できるのが特徴だ。
同社はZEC供給量の5%取得を目標に掲げており、今回の追加購入はその目標に向けた動きといえる。