ソラナETF承認の可能性｜新しい仮想通貨の登場に注目集まる

世界有数の資産運用会社BlackRock（ブラックロック）は24日、ソラナ（SOL）を基にした上場投資信託（ETF）の展開可能性について明確な見解を示さないとした。

同社はすでにビットコイン（BTC）とイーサリアム（ETH）のETFを展開している。 ブラックロックのレイチェル・アギーレ氏は「顧客ニーズ・アセットの投資理論・流動性を優先する姿勢」を強調した。

一方、ソラナETFへの参入に関し具体的なコメントを避けた姿勢は、業界内で注目されるソラナETFの承認可能性を巡る議論において慎重さとして受け止められている。 ブルームバーグのETFアナリストはソラナETFの承認可能性を70％と高く評価した。

また、ヴァンエックのマシュー・シーゲル氏は「米証券取引委員会（SEC）の規制スタンスが変化した環境下ではSOL ETFが2025年末までに成立する可能性が高い」と述べ、業界内で温度差が生じていると指摘した。

規制環境の変化がソラナETF承認の追い風に

ソラナETF承認への期待が高まる背景として、2025年1月に予定されるゲイリー・ゲンスラー委員長の退任が挙げられる。

ゲンスラー氏は暗号資産（仮想通貨）業界に対し厳しい規制姿勢を示してきたが、退任後は暗号資産に対して友好的な環境が生まれる可能性があると指摘されている。

この見方を裏付けるかのように、Cboe取引所はすでにApple、21Shares、Canary Capital、ウィズダムツリーなど複数の金融機関からソラナETF申請を受け付けている。

しかし、これらの申請はSECによる正式な受理決定を待つ段階にある。 ソラナの時価総額は約1211億ドルに達し、仮想通貨市場での重要性が増している。

今後、SECがソラナを「証券」とみなすか否かが、ETF承認プロセスにおける大きな課題となる可能性がある。

ブラックロックの戦略的判断と市場への影響

ブラックロックはビットコインとイーサリアムのETF展開で大きな成功を収めたが、アルトコインETFへの参入には慎重な姿勢を貫いている。

同社関係者は「顧客利益を最優先する原則」に基づいた戦略的判断を行っていると強調。 ブラックロックのミッチニク氏は「ビットコイン／イーサリアム以外には現状、関心が薄い」と語った。

流動性不足や成熟度の不透明性を理由に参入を控えていると見られているが、ソラナの時価総額拡大がETF需要を刺激するとの見方もある。 そのため、同社が不在の場合、他社の市場戦略が不透明になる可能性が指摘されている。

ソラナETFを巡る動きは、仮想通貨市場の拡大と多様化を象徴する局面となった。 ブラックロックの参入判断は、他の大手資産運用会社の戦略にも大きな影響を与えると見られている。

今後のSECの判断と主要プレイヤーの動向が、仮想通貨投資商品の新たな展開を左右すると予想される。

ソラナエコシステムの進化：注目されるSolaxy（SOLX）の躍進

ソラナETFへの期待が高まる中、同エコシステム内では革新的な取り組みも進行している。 特に注目されるのは、ソラナ初のレイヤー２スケーリングソリューションとして開発されたSolaxy（SOLX）」だ。

Solaxyは、ソラナのネットワーク混雑を解消し、取引効率を大幅に向上させる技術として投資家の関心を集めている。 同プロジェクトは、トランザクションをオフチェーンでバンドル処理し、後にソラナのメインネットで決済する仕組みを採用。 これにより、ピーク時でもソラナの理論上の処理能力である6万5000TPS（1秒あたりの取引数）が遅延なく活用できる。

さらに、モジュラー型の分散型アプリケーション（dApp）インフラにより、パフォーマンスを損なわずにカスタムアプリケーションの開発が可能となっている。

SOLXトークンは2024年12月に始まったICO（Initial Coin Offering）において、2ヶ月余りで2300万ドル以上の資金を調達。 本稿執筆時点のトークン価格は0.00164ドルで取引されており、プロジェクトの公式サイト、もしくは次世代型ウォレット「Best Wallet」を通じて購入することができる。

Solaxyの開発チームは「SOLXはソラナの抱える根本的な課題に対するソリューションとして設計されている」と説明している。 実際、Official Trump（TRUMP）やOfficial Melania Meme（MELANIA）などの人気ミームコインのローンチ時に生じたネットワーク遅延が、多くのユーザーに深刻な懸念を与えていた。

特筆すべきはSOLXステーキングの高い利回りである。 初期段階では年間179〜229%という驚異的な年間収益率（APY）が提示され、初期投資家の関心を引いている。 また、SolidProofによる監査が完了し、スマートコントラクトに脆弱性がないことも確認されている。

市場予測機関ICObenchは、SOLXトークンが2025年までに0.031ドルに到達する可能性があると予測した。 この予測は、ソラナのスマートコントラクト市場シェアが22%まで拡大するとの見通しに基づいている。

Solaxyはプレセール終了後、分散型取引所（DEX）への上場を予定している。 また、総供給量の10%を流動性プールに割り当てる計画であり、ソラナモバイルのSeekerスマートフォンやFiredancerバリデータクライアントなどと連携する姿勢を示している。

仮想通貨市場が拡大する中、ソラナエコシステムの強化に貢献するSolaxyの動向は市場関係者の注目を集めている。 また、ソラナETFの実現可能性が議論される中、Solaxyの成長はエコシステム全体の価値向上に寄与する可能性があると見られている。

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免責事項：暗号資産は高リスクの資産クラスです。本記事は情報提供のみを目的とし、投資アドバイスを構成するものではありません。資金の一部または全額を失うリスクにご注意ください。