ビットワイズCIO、2026年に100以上の仮想通貨ETF誕生を予測

ビットワイズのマット・ホーガンCIOは19日、暗号資産(仮想通貨)市場において2026年にETFの申請ラッシュが起きるとの見通しを示した。
同氏は米政府の再開と関連法案の進展により市場環境が好転していると指摘。
来年にはETFの祭典とも呼べる状況が訪れ、100以上の新商品が登場すると予測した。
ホーガン氏は、多数の新しいETFやETPが市場に投入されることで、投資家の選択肢が大幅に広がると述べている。
インデックス型商品が成長の中心に
新たに登場する金融商品の中心となるのは、将来性が高いビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)といった単一銘柄だけではない。
複数のアルトコインを組み合わせたインデックス型のETPが成長の鍵を握るとホーガン氏は分析している。
同氏は「単一資産の仮想通貨ETPも数多く登場するだろう。私が最も期待しているのは、インデックス型仮想通貨ETPの成長だ」と述べた。
多くの投資家は、イーサリアム対ソラナ(SOL)といった論争で立場を選ぶのではなく、シンプルで幅広いエクスポージャーを求めている。
ホーガン氏は、インデックス商品が来年最大のトピックの一つになり、最終的には仮想通貨投資の最も一般的な方法になると予測している。
2026年は真の強気相場に
ホーガン氏は2026年を仮想通貨にとって真の強気相場の年と位置付けている。
同氏は「2026年が良い年になると予測したことについて、実はより確信を深めている。最大のリスクは、2025年末に急騰してから下落することだった」と語った。
続けて、機関投資家の参入、規制の進展、ステーブルコイン、トークン化といった要因が抑えきれないほど大きいと指摘する。
ステーブルコインの資産規模は1兆ドルを超えると予測されており、これが市場の成熟を後押しする重要な要因だ。
かつて市場を動かしていたビットコインの半減期の影響力は薄れつつあり、代わって金利サイクルや規制の明確化といったマクロ経済要因が重要になっている。
ブラックロックやフィデリティといった金融機関が仮想通貨商品を拡大しているが、これらのシステムが本格稼働すれば市場に流入する資金は大幅に増加する可能性がある。
同氏はビットコイン、イーサリアム、ソラナが2026年に新高値を更新できると見ているが、極端な高値には届かない可能性があるとの慎重な見方も示している。