BTC採掘難易度、12月に上昇予測|ハッシュ値は低迷続く

ビットコイン(BTC)のマイニング難易度は28日、12月の次回調整で上昇する見通しを示された。
ビットコインのマイニング難易度は27日に調整され、一時的に低下したばかりだ。しかし、データによると次回の調整では再び上昇に転じる可能性が高いという。
クローバープールのデータでは、27日の調整で難易度は1.95%低下し、149.30Tとなった。
これはマイナーにとって一時的な安息となったが、長くは続かないようだ。
収益性の低下とマイナーの苦境
推定データによると、12月11日に予定される次回調整では0.2%程度の上昇が見込まれている。難易度は149.53Tに達すると予測されている。
マイナーの収益性を示すハッシュプライスは、歴史的な低水準にある。最近では1ペタハッシュ秒(PH/s)あたり40ドル台前半まで落ち込んだ。
これは2024年9月中旬以来の低水準であり、マイニング事業者の経営を圧迫している。ビットコイン価格は9万5000ドルを超えて回復したが、状況は厳しい。
専門メディアによると、市場全体の売り圧力や取引手数料の急落が要因だという。
これに記録的な難易度の高さが加わり、マージンが絞り取られている状況だ。
多くの中堅オペレーターにとって、現在のハッシュプライスは損益分岐点付近で推移している。
効率の悪いマイナーは稼働停止を余儀なくされているとの報告もある。
このように、仮想通貨マイニングを取り巻く環境は厳しさを増している。
ハッシュレートの動向と今後の展望
ネットワーク全体の計算能力を示すハッシュレートは、依然として高い水準を維持している。
一部の推定では962.1EH/sとされ、難易度上昇を引き起こすのに十分な量だ。
一方で、7日移動平均ハッシュレートは今月初旬のピークである900EH/s超から820EH/sへ低下したとのデータもある。
収益悪化の影響が稼働率に現れ始めているようだ。
ビットコインの難易度調整は、約2週間ごとにブロック生成時間を10分に保つよう自動で行われる。
生成ペースが速ければ難易度は上がり、遅ければ下がる仕組みだ。
現在の厳しい経済環境を受け、マイナーは事業の多角化を進めている。
半減期以降、人工知能(AI)ホスティングや高性能計算へのシフトが加速しているという。
仮想通貨半減期の影響は依然として市場に色濃く残っている。