バイナンス、新たな仮想通貨「BFUSD」発売|年利20%超え

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暗号資産ジャーナリスト
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暗号資産(仮想通貨)取引所大手バイナンスは27日、新たな仮想通貨「BFUSD」を発売した。

同トークンは、ユーザーが保有や取引することで、受動的な報酬を獲得できる「利回り付き証拠金資産」として提供されている。

本記事執筆時点の年間利回り(APY)は29.18%となっており、ブーストされた年間利回りは38.98%となっている。

先物取引ユーザーのみ提供


同トークンの保有者は、ユーザーが資金をステーキングやロックすることなく、保有するだけで利回りが毎日獲得できる。

また、一定条件を達成したユーザーへは、ブーストされた利回りが付与されるという。

11月20日〜11月25日の利回りは、基本利回りが約10〜35%、ブースト利回りが約12〜47%で推移してきている。

ただし、同トークンの利用は、バイナンスの提供する先物取引機能のユーザーのみに限定される。

バイナンスの先物取引は、USDCやUSDTなどのステーブルコインを担保および決済通貨として使用し、レバレッジやヘッジ取引が可能となっている。

そのため、利用できる地域が限定されていることや、メタマスクなど非保管型の仮想通貨ウォレット上での保有や取引などができないことに注意が必要だ。

バイナンスのVIPレベルに応じて、利用額に制限も設けられている。

ステーブルコインであることを否定


執筆時点の時価総額が1800億ドル(約27兆円)を超えるステーブルコイン市場では、保有するだけで利回りを獲得できる「利回り付きステーブルコイン」の需要が拡大している。

Ondo Financeが発行する米国債利回りを獲得できるUSDYやEthenaが発行するsUSDe(ステーキング版USDe)などが誕生している。

そのため、同トークン発表時には、同トークンはステーブルコインであるという報道が流れていた。しかしバイナンスは以前、「同トークンはステーブルコインではない。」と噂を否定した。

同トークンの利回りは、スポット取引市場と先物取引市場の間で仮想通貨をデルタヘッジ(ポジションの相殺)することや、イーサリアム(ETH)のステーキングによって生んだ収益が根源となっている。

ユーザーは、利回りが「決してゼロを下回ることなく」リターンを獲得することができるという。

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